8週間にわたる記録的な資金流出の後、米国スポット暗号資産ETFは7月第2週(7月7~11日)に合計2億8180万ドルの純流入を記録し、ようやく流出連鎖に歯止めがかかりました。ビットコインETFが1億9740万ドル、イーサリアムETFが8440万ドルの純流入です。
7月13~17日の週の主な動き:
反発期間中の主な日次資金フロー:
| 日付 | BTC ETF フロー | ETH ETF フロー |
|---|---|---|
| 7月2日 | +2億2170万ドル | — |
| 7月7日 | +2億6570万ドル | +2070万ドル |
| 7月9日 | −8500万ドル(BTC) | +7000万ドル(ETH) |
| 7月10日 | +9040万ドル | +1840万ドル |
| 7月13日 | −4億2470万ドル(BTC) | — |
| 7月17日 | +1億3200万ドル | +3670万ドル |
5月から6月末にかけて、米国のスポットビットコイン・イーサリアムETFは、運用開始以来最長となる8週連続の純流出に見舞われました。
この8週間で、ビットコインとイーサリアムのETFを合わせた累計純流出額は約80億ドルに達しました。特に6月下旬には10営業日連続で約27億3000万ドルが流出するという記録的な状況でした
。6月単月ではビットコインETFから約40億ドルが流出——これは同カテゴリー史上最悪の月間流出額です
。
2週連続でのプラス流入に、市場には安堵感が広がりました。しかし複数のアナリストは、この反発は「一時的」「浅い」と評価し、慎重な姿勢を崩していません。
投資情報サイトInvesting.comによれば、7月初め時点で米スポットビットコインETFの年初来純流出額は54億ドルに達しています。これは「ビットコインETF史上、最悪の機関投資家の売り浴びせ」と評され、7月2日の2億2170万ドルの流入でさえ、2026年に流出した資金をわずか4%しか回復していない計算になります。
オンチェーン分析企業グラスノードのデータによると、ビットコインETF購入者の平均取得価格は約8万3800ドルと推定されています。これは7月中旬のビットコイン価格(約6万4500~6万5000ドル)を約23%上回っており、2024~2025年に購入したETF投資家の大部分が含み損を抱えた状態にあることを意味します。
7月13日には、単日でビットコインETFから4億2470万ドルが流出するなど、機関投資家の確固たる確信が戻ったとは言い難い状況が続いています。また、高値圏で購入した長期保有者が、反発を利用して損切りする「売り乗せ」行動も観察されています
。
FRBは7月のFOMCで政策金利を3.50~3.75%に据え置きましたが、声明からハト派的な文言を削除したことで、9月の利上げも現実味を帯びています。テクニカル面でも、6万5000~6万5500ドル(50日移動平均線)が抵抗線として機能しており、週末にかけてもビットコインはこの水準を明確に突破できていません。
まとめ: ビットコインは確かに6万5000ドルを回復しましたが、それは主にCPIの鈍化という外部要因によるものです。ETFの資金フローが示すのは、深い傷を負った後の「もがきながらの立ち直り」です。アナリストは、この反発が持続的な上昇トレンドに転換するには、ETFへの安定的な資金流入の回復と、マクロ環境の更なる改善が必要だと指摘しています。