7月17日には、ある分析企業が「トークンの時価総額が一時1900万ドルを超えて史上最高値を更新し、その後1400万ドル前後で落ち着いている。24時間の取引高は2060万ドルに達した」と報告している 。ピーク時の取引価格は1BRIANあたり約0.03155ドルだった
。この熱狂は、著名人の単一のソーシャルメディア上の行動が、たとえトークンとの公式な関係が一切なくとも、数時間で数億円規模の時価総額を動かし得ることを証明した
。
「暗黙の承認」が撤回されると、トークンは事実上、その価値のほぼ全てを失った。最安値では時価総額が一時120万ドルまで落ち込み 、7月18日には約0.001414ドルで取引されており、24時間前の高値0.03155ドルから93%以上の下落となった
。
この騒動は、Baseが戦略的な大失敗を公に認めた直後に起きた。わずか数日前の7月13日〜14日、アームストロングとBaseの共同創業者ジェシー・ポラックは、Baseが1年間にわたって推進してきた「コンテンツコイン」および「オンチェーンソーシャル」戦略が失敗したことを認めたのである 。
つまり、BRIANミームコインバブルは意図的なコンテンツコイン戦略の一部ではなく、アームストロングが無意識のうちにミームコインのロゴを使用したことを利用した、偶発的でアテンション主導の投機だったのである。
BRIANには実質的にゼロの基本的価値しかなかった。ローンチ時の流動性は約13万1000ドルで、プロトコル、ユーティリティ、プロダクト、ロードマップは一切なく、その価値は専ら「物語」、コミュニティによる扇動、そして短期的な取引高によってのみ支えられていた 。トークンの供給は初期のウォレットに集中しており、大口売却に対して非常に脆弱だった
。ある分析は、これを「投資というよりは高リスクな投機資産」と評している
。
このトークンは、ネットワークのBerylアップグレードを通じて導入されたBaseのB20トークン標準を採用しており、その名前はCoinbase CEOのブライアン・アームストロングに直接由来している 。
BRIAN騒動は、いくつかの重要な示唆を与えている。
要するに、ブライアン・アームストロングのアバター変更が引き金となり、3000万ドル以上のミームコインバブルが発生したが、それは48時間以内に弾けた。これは、Baseにおけるアテンション主導のトレーディングがいかに危険で儚いものであるかを示す生きた事例であり、Base自身がコンテンツコイン実験の失敗を認めたこととは皮肉な対照をなしている。