この記事では、その全貌を紹介する。出演者のラインナップ、FIFAのルールをめぐる攻防、そして幕切れとなる大一番の背景まで。
FIFAは2024年11月28日、国際アドボカシー団体グローバル・シチズン(Global Citizen)との共同制作で、初のハーフタイムショーを発表した 。グローバル・シチズンや複数のメディアが確認したフルラインナップは以下の通り。
公演時間は11分間で、典型的なスーパーボウルのハーフタイムショーとほぼ同じ長さだ 。
音楽以上に大きな話題は、時間をめぐる攻防だった。IFAB(国際サッカー評議会)の競技規則(第7条)では、ハーフタイムの休憩時間は「15分を超えてはならない」と定められている 。2026年7月中旬の初期報道では、FIFAがステージ設営とスーパーボウル級のショーに対応するため、25~30分の休憩を計画していると報じられていた。これは明らかに規則違反だ 。複数のメディアは、FIFAがこれを実施するにはIFABから特例の適用除外を得る必要があると伝えた 。
だが、直近の報道(2026年7月18日)によると、FIFAはスペイン・アルゼンチン両サッカー連盟に対し、ハーフタイムは17分に収めると通知した 。通常の15分からわずか2分の延長だ。公演自体は11分間で、余った時間はステージの設営と撤収、そして芝生の散水に充てられる 。
つまり、初期計画はIFAB違反の危険をはらんでいたものの、最終的には最小限の延長に落ち着き、FIFAはIFABの特例承認を得て許容範囲内に収めた形だ 。
FIFAとグローバル・シチズンは、単に見せ物のためにショーを開くわけではない。その目的はエンターテインメントを超えている。ハーフタイムショーは社会的大義を推進するためにデザインされており、貧困や気候変動、不平等といった問題への認識と行動を促すことを狙う 。また、このショーを通じて、世界中の子どもたちに質の高い教育とサッカーの機会を提供する「FIFAグローバル・シチズン教育基金」へ1億ドルの寄付を募る 。
ハーフタイムショーが幕を切るのは、近年でもっとも重要なW杯決勝の一つであるこの一戦だ。試合は2026年7月19日(日)、**ニューヨーク・ニュージャージー・スタジアム(メットライフ・スタジアム)**で行われ、米国東部時間午後3時にキックオフする 。
このカードには、当初予定されていたものの中止となった「2026年フィナリッシマ」(欧州選手権とコパ・アメリカの優勝チームによる大陸間対抗戦)の影もさす 。
2026年W杯決勝のハーフタイムショーは、サッカー界にとって歴史的な初めての試み——スーパーボウル級のエンターテインメントが、サッカーの最も神聖なルールと衝突しかけた。FIFAは休憩時間を17分に収め(IFAB基準よりわずか2分延長)、特例の承認を得た。ショー自体は11分間、世界のポップスターが集結し、社会貢献を目的に掲げる。純粋主義者が賛成しようが反対しようが、世界が注目することは間違いない。