ブルームバーグの報道によると、2026年6月、13の米国スポットビットコインETFから投資家は41億ドル以上を引き出しました。これは2024年1月のETFローンチ以来、最悪の月間記録です。CoinGlassのデータでは約43億ドルとなり、5月の24億ドルという記録を大きく上回りました。ブラックロックのIBITだけで約35.5億ドル(全体の約79%)の流出を占めています。
Galaxy Researchによると、ローリング30日ベースでの流出額は63.5億ドルに達し、ETF開始以来追跡してきた全582のローリング期間の中で最悪となりました。
5月15日から6月3日にかけては、ビットコインETFは13営業日連続の純流出という過去最長の記録を打ち立てました。この期間だけで約44億ドルが流出。ETFの総運用資産(AUM)は3週間で1,043億ドルから828億ドルに減少しました。
暗号資産全体の時価総額は、2026年初の約2.97兆ドルから6月30日時点で約2.08兆ドルまで落ち込み、約8,900億ドルが消失しました。IMFの暗号資産モニターによると、2025年10月の過去最高値4.4兆ドルからは40%以上減少し、第1四半期末には約2.4兆ドルとなっていました。8か月ベースで見ると、暗号資産市場は2025年10月のピークから54%下落し、価値の半分以上が失われたことになります。
より広範なリスクオフ環境が、暗号資産の下落を増幅しました。半導体株の急落は、リスク資産全体の後退の一環として暗号資産を押し下げました。さらに、FRB(米連邦準備制度理事会)のタカ派的なシグナルと継続する地政学的緊張が、暗号資産を含むリスク資産への投資家の意欲をさらに減退させました。
Strategy(旧MicroStrategy)のCEO、ファン・リー(Phong Le)氏は、同社の約67億ドルの転換社債がバランスシートの重大なリスクとなるのは、ビットコインが約8,000~10,000ドル(現在の価格から約85%下落)まで下落した場合のみだと公に述べています。
7月15~16日に放送されたBloomberg TVのインタビューで、リー氏は同社が長期的なビットコイン買い手であり続けることを再確認し、ビットコインがその壊滅的な水準に留まらない限り、債務圧力は現実の問題にはならないと述べました。彼は以前、ビットコインが90%下落して8,000ドルになり、その価格が5~6年間抑制され続けた場合にのみ、同社の債務返済が脅かされるとの見解を示していました。
15億ドルの自社債買い戻し。 2026年5月11日から25日にかけて、Strategyは2029年満期の0%転換社債(利率0%)のうち15億ドルを、額面から約8%割引いた約13.8億ドルで買い戻しました。これにより総額面は82億ドルから67億ドルに削減され、約1.2億ドルの節約効果がありました。
約30億ドルの現金準備。 バランスシート上に緩衝材として保有されています。
象徴的なビットコイン売却。 2026年6月、Strategyは2020年にビットコイン戦略を採用して以来初めて、少量のビットコインを売却しました。これは資金需要のためではなく、投資家や格付け機関に対し、同社が市場を混乱させることなくビットコインを売却できることを示すためのデモンストレーションでした。
リー氏はまた、STRC優先株式の構造を復活させる計画も示唆しています。5月下旬の時点で、Strategyは843,738 BTCを保有し、年初来のBTC利回りは**13.3%**でした。経営陣の結論としては、現在の約63,000ドルの価格帯では短期的な債務リスクはないものの、同社はレバレッジを削減し現金バッファーを構築することで事前に財務体質を強化している、というものです。
2026年半ばのビットコイン下落は、米国機関投資家需要の枯渇、過去最高のETF償還、そしてマクロ市場における広範なリスクオフへの転換という構図です。最大の法人ビットコインホルダーであるStrategyは、レバレッジ削減と現金バッファー構築の措置を講じており、CEOは債務リスクの閾値を現在の取引価格をはるかに下回る水準に設定しています。