シリーズC延長ラウンドは2026年7月14日にクローズしました。初期のシリーズC(2026年3月)ではCDH Investmentsがリードし約3億ドルを調達、今回の延長でさらに1億3900万ドルを追加しました。これによりシリーズC総額は4億3900万ドルとなり、同社のポストマネー評価額は20億ドル超に。2026年3月にユニコーン評価額(10億ドル超)を達成してから、わずか4カ月で評価額が倍以上に跳ね上がったことになります。
今回の延長ラウンドに新たに参加した投資家は以下の通りです:
また、過去ラウンドから継続して参加した投資家には iGlobe Partners と OCBCのLionX Ventures がいます。
Alibabaは今回の延長ラウンドで追加出資しただけでなく、同時に商用導入契約を締結。投資家であり、かつ大口のエンタープライズ顧客としてもPixVerseと連携する構図となっています。
PixVerseは今回の資金調達発表時点で、以下の規模を報告しています:
2025年9月時点で1億人の登録ユーザーを突破していたことから、約10カ月で50%増加した計算になります。
PixVerseは自社のAIモデルを3つのシリーズに整理しています:
一般消費者向けおよびAPI向けの主力モデル。テキスト→動画、画像→動画、動画延長、マルチクリップ出力に対応。4K解像度までの出力が可能で、音声も内蔵。
プロ向け映画・商用ワークフロー向け。シネマティックな品質、リファレンスベースの生成、アクションシーン制作に特化。
2026年1月にローンチしたリアルタイムワールドモデル。インタラクティブなエンターテインメントやゲーム開発向けに設計されており、ユーザーの入力に応じて世界がリアルタイムで生成され続ける。
PixVerseの本社所在地はシンガポールです。開発元はAIsphere(北京にオフィスを保有)ですが、PixVerseとしてはシンガポールをグローバル本社と位置づけています。従業員数は公表されていませんが、2026年1月のCNBC報道によれば、年内に約200人まで人員を倍増する計画があるとされています。
PixVerseは今回の大型資金調達を機に、AI動画生成からインタラクティブエンターテインメントとゲーム分野への本格進出を表明しています。
中核となるのが、R1リアルタイムワールドモデルを搭載したPixVerse Game Engine(ゲームエンジン)。クリエイターが自然言語でゲームの仕組みを定義すると、エンジンが視覚世界をリアルタイムで生成します。将来的には、AI生成キャラクターが視聴者のライブ入力に応答するリアルタイムインタラクティブライブ配信も計画中です。
また、エンタープライズ(法人)顧客向けの販売拡大とグローバル展開の継続も掲げています。直近では、Vシリーズのアップデート版とRワールドモデルの新バージョンを2026年末までにリリースする予定です。