純利益が前期比で減少したのは、第1四半期に特別利益が計上されたため。営業ベースでは、売上高の急増と採算性の大幅な改善が確認できる。
PSMCは2026年7月、DRAMファウンドリ価格を45%引き上げるとともに、電源管理IC(PMIC)とディスプレイドライバIC(DDIC)についても10~15%の値上げを実施した。これに先立ち、同年中にも12インチDDIC価格を30%、CIS(CMOSイメージセンサー)価格を20%引き上げている。PSMCのマーティン・チュウ社長は、これらの値上げにより6月以降、売上高が二桁の伸びになると述べている。
この大規模な値上げは、市場全体の価格動向を反映したものだ。トレンドフォースによれば、2026年第1四半期のDRAM契約価格は前期比で90~95%急騰(PC用DRAMに至っては倍額)、第2四半期も58~63%の上昇を続けた。ベンチマークとなるDDR4 8Gbチップは2026年5月、1個あたり20米ドルと過去最高値を更新している。
PSMCの核心的な警告は、現在のメモリー供給不足が構造的なものであり、製造能力の根本的な振り向けによるもので、2027年まで続き、さらなる値上げの可能性もあるという点だ。この見解は、半導体業界全体でほぼ共通の認識となっている。
(注:提供された情報源の中には、カウンターポイント・リサーチやIDCからの直接の声明は含まれていなかった。)
AI主導のメモリースーパーサイクルが過去の循環的な不足と異なるのは、一時的な需要の急増ではなく、生産能力の構造的な振り向けである点だ。SKハイニックス、サムスン、マイクロンといったメモリーメーカーは、AIアクセラレーター向けの高帯域メモリ(HBM)にウェーハ生産を大幅にシフトしている。UBSの試算では、2025年後半までにフロントエンドDRAM容量の約**20%**がHBMに振り向けられたとされる。HBMは高度なパッケージングを必要とし、従来のDRAMよりも1ユニットあたりの製造能力をはるかに多く消費する。
実務的な要点は明確だ。あなたの製品が汎用DRAM、電源管理IC、またはディスプレイドライバに依存しているなら、少なくとも2027年までは価格上昇圧力と割り当て困難が続くと予想すべきである。SKハイニックスCEOの言葉を借りれば、「当社は来年が供給の観点から業界史上最悪の年になると予測している」。