特に問題視されたのは、前半22分に与えられたPK判定だ。ラミン・ヤマルがルーカス・ディーニュと接触した場面でPKが宣告され、ミケル・オヤルサバルがこれを決めてスペインが先制した 。デシャン監督はスペインの優位性は認めつつも、審判のジャッジが準決勝のレベルに達していなかったとの認識を示した 。また、このPK以外にも、フランスのFKが副審との協議後に取り消されるなど、複数の判定に不満を漏らした 。
FIFAの審判部門トップであるピエルルイジ・コッリーナ審判委員長は迅速かつ強硬な姿勢で応酬した。コッリーナ委員長はイバン・バートン主審を**「ワールドクラスのレフェリー」** と評し、準決勝を任されるだけの水準に十分達していたと断言した 。声明の中で、コッリーナ委員長はバートン主審のパフォーマンスが徹底的に検証され、期待されるレベルに達していたと強調し、デシャン監督の「主審の能力不足」との示唆を真っ向から否定した 。
コッリーナ委員長はこれに先立つ同大会中にも、「誰もW杯の試合審判の誠実さを疑うことはできない」 と明言しており、審判がジャンニ・インファンティーノFIFA会長を含むいかなる者からも影響を受けない独立した立場にあることを強調していた 。
端的にまとめると、デシャン監督がバートン主審の能力とPK判定を疑問視したのに対し、FIFAのコッリーナ審判委員長はバートン主審を「ワールドクラス」とし、準決勝にふさわしいと完全擁護した。さらに、コッリーナ委員長はW杯審判全体の誠実性についても強く擁護する立場を改めて明確にした。