起訴内容: 起訴状は、同高官らをジェノサイド(集団殺害)、人道に対する罪、拷問、公海上での文民に対する武力攻撃への関与で告発している 。検察は、加重無期懲役と、最低でも合計1,102年の懲役を求刑した
。
2026年7月14日、イスタンブール第11高裁は仮決定を下し、ネタニヤフ氏についてインターポール・レッドノーティスを発行するよう命じた。同氏を「特に危険な犯罪者」と位置づけている 。レッドノーティス自体は国際逮捕状ではなく、世界中の法執行機関に対して、身柄の確保と仮拘束を要請するものである
。実際に公表されるかどうかの最終決定は、インターポールの「ファイル管理委員会(CCF)」が行う。
トルコの対ネタニヤフ法的手続きは今回が初めてではない。2025年11月、イスタンブール首席検察局は、ガザ紛争全体に関連するジェノサイドと人道に対する罪の容疑で、ネタニヤフ氏らに対する37件の逮捕状をすでに発行していた 。
今回の裁判所決定はこれとは別の法的ルートである。2026年7月の決定は、スムド船団迎撃事件の刑事裁判から直接派生したものであり、単なる国内の逮捕状ではなく、インターポールのメカニズムを正式に起動した最初の裁判所決定である点で重要である。
2024年11月21日、ハーグの国際刑事裁判所(ICC)は、ネタニヤフ首相と当時のヨアブ・ガラント国防相に対し、ガザ地区の紛争に関連する戦争犯罪と人道に対する罪の容疑で逮捕状を発行した 。ICCはその後、イスラエル側の管轄権に対する異議申し立てを複数回却下し、逮捕状は有効であると判断している
。2026年3月時点で、ネタニヤフ氏とガラント氏はICCから逃亡者(フュージティブ)と分類されている
。
両者の主な違い: ICCの逮捕状は2023年10月以降のガザ紛争全体を対象としているのに対し、トルコの事件はスムド船団迎撃という特定の行為を対象としている。両者は独立して存在するが、併存することで、ネタニヤフ首相は2つの異なる国際的な法システムから同時に正式な法的危険にさらされることになる。
トルコのレッドノーティス要請もICC逮捕状も、実際に執行されるかどうかは極めて不透明である。イスラエルも米国もICCの締約国ではなく、インターポールのレッドノーティスも加盟国に対する拘束力は持たない。最終的な判断は各国に委ねられている 。
しかし、これらの決定は重大な政治的・ reputational な重みを持つ。実質的に、ネタニヤフ首相が安全に訪問できる国のリストは、これらのいずれの要請にも応じない意思のある国、または応じられない国に限定されることになる。
レッドノーティスとICC逮捕状の両方が発行されている現状は、現職の国家指導者に対する国際的な法的手続きが、かつてないレベルに達したことを示している。