| 計測項目 | 結果 |
|---|---|
| 到達高度 | 約11m |
| 水平移動距離 | 約16m |
| 飛行時間 | 約40秒(1分未満) |
| 飛行プロファイル | 離昇、ホバリング、水平移動、垂直降下、制御着陸 |
RV-Xは、先端が鉛筆のように尖った円筒形の小型実験機。複数の情報源から確認された主要諸元は次の通り。
飛行後に行われた記者会見で、JAXA研究開発マネージャーの伊藤崇氏は次のように述べている。「試験飛行を適切に完了し、欲しかったデータを得ることができました。(試験機が)きちんと離陸し着陸したので安心しています」
RV-XはJAXAと三菱重工業の共同研究によって開発された。JAXA研究部門の資料によれば、過去の再使用エンジン研究や着陸誘導制御技術の成果を最大限に活用した協力体制のもとで進められている。三菱重工は、100回以上の繰り返し使用が可能なエンジン開発や着陸誘導制御技術の飛行実証で中核的な役割を担ってきた。
今回の試験の背景には、Falcon 9第1段の運用再使用を既に実現しているSpaceXからの競争圧力が明確にある。JAXAと日本の宇宙産業界は、打ち上げコスト削減と国際市場での競争力維持に再使用技術は不可欠だとの認識で一致している。
RV-Xは、現在日本の基幹ロケットである使い捨て型「H3」の後継機に向けた技術実証機と位置づけられる。将来の基幹ロケットは再使用を前提として設計され、将来的には完全再使用化も視野に入れている。
安定的で低コストな商業打ち上げ能力の確保は、日本の宇宙開発と安全保障上の重要な課題。再使用ロケットは打ち上げ頻度向上とコスト抑制の鍵とされる。日本政府は打ち上げコストを現在の4分の1以下に削減し、2030年までに再使用ロケットの初打ち上げを目指す目標を掲げている。
RV-Xの飛行は単独の取り組みではない。これは2段階戦略の第1フェーズであり、得られたデータは即座に日仏独の3機関による国際共同プロジェクト「CALLISTO」へと引き継がれる。
CALLISTOは