しかし、現時点でSharpEmuは商用PS5ゲームを実際に遊べる状態にはまったくない。SharpEmuはWindows向けに開発されており、将来的にはmacOSとLinuxへの対応も計画されている 。開発者がテストしたのは4タイトルに過ぎず、その多くは起動すらままならない
。
「プレイできる」というより、「わずかに動いている」 というのが正確な表現だ。完全なPS5エミュレーターの完成には、まだ何年もかかると見られている。
ソニーのディスク廃止発表は、エミュレーション開発に明確な追い風となっている 。ディスクがなくなれば、ゲームを物理的に所有し、後日ダンプしてエミュレートするという、長年にわたるゲーム保存の主要な方法が失われるからだ
。
| プロジェクト名 | 対応OS | 言語 | 現状 |
|---|---|---|---|
| SharpEmu | Windows(将来Linux/macOS) | C# | ごく初期段階。部分的なレンダリングのみでゲームプレイ不可。 |
| KytyPS5 | Windows/Linux | 旧Kytyプロジェクト由来 | 同じく初期段階。公開情報は限られている。 |
| RPCSX | Linux | 開発中 | 計画・初期開発段階。 |
PS5のエミュレーションは、PS3やPS4の時と比べて格段に難易度が高い。カスタムAMD RDNA 2 GPU、超高速SSDの独自パイプライン、そして強固なセキュリティ層は、リバースエンジニアリングの大きな壁となっている。
SharpEmuが「デモンズソウル リメイク版」の映像出力に成功したことは、象徴的な一歩だ。しかし、それはタイトル画面すらまともに表示できない段階だ。完全なエミュレーターが登場し、PS5のゲームが永久にプレイ可能な形で保存されるようになるには、まだ長い道のりが必要となる。
ソニーの決定は、ゲーム業界における物理メディアの終焉を告げるものだが、同時にエミュレーションコミュニティに新たな火をつけた。デジタル専用時代におけるゲーム保存の手段として、SharpEmuのようなプロジェクトの成否は、今後ますます重要性を増していくだろう。
現時点でPS5ゲームをPCでプレイしたいなら、PS5を買うしか方法はない。