アップルは、中国市場向け端末向けに、中国国策メモリー企業「長鑫存儲技術(CXMT)」のDRAMチップのテストを開始。同社は米国防総省の「1260Hリスト(中国軍事企業リスト)」に指定されている。 同時にアップルは、CXMTからの調達が将来的に全面禁輸に発展しないよう、トランプ政権に「グリーンライト」を求めるロビー活動を展開中。

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アップルは、中国市場で販売する端末向けに、中国政府の支援を受ける半導体メーカー長鑫存儲技術(CXMT)のDRAMメモリーチップのテストを開始した。これは2026年7月8日付のフィナンシャル・タイムズ(FT)の報道によるもので、AIを原動力とする世界的なDRAM不足がアップルの利益率を圧迫し、値上げを余儀なくされる中、同社は同時にトランプ政権に対してCXMTのより広範な使用を認めるようロビー活動も行っている。
アップルは、中国市場向けのiPhoneなどの端末向けにCXMTのDRAMチップを積極的にテストしており、通常、サプライヤーが生産使用として承認される前に行われる技術認定試験にまで進んでいる。 ただし、最終的な契約はまだ締結されておらず、協議は継続中である。
これとは別に、アップルは長江存儲科技(YMTC)との間でNANDフラッシュメモリーの調達についても協議を行っている。YMTCも米国防総省の1260Hリストに掲載されている。
CXMTは2026年6月、アリババ、百度、比亜迪(BYD)、YMTCとともに、米国防総省の**「セクション1260H中国軍事企業リスト」**に追加された。 この指定は、米国政府との契約を制限するものだが、民間セクターによる購入を完全に禁止するものではない。
FTによると、アップルはホワイトハウス、商務省、その他のトランプ政権関係部署に対し、CXMTからの購入が後の通商措置、例えば商務省のエンティティリストへの追加(これは完全な輸出禁止につながる)を引き起こさないという正式な保証を求めている。 アップルは、米中対立がさらに激化した場合でも自社の供給体制を保護する「ゴーサイン」または適用除外(ワイバー)を求めている。
中国製メモリーチップへのシフトの原動力は、深刻な世界的なDRAM供給不足である。メモリーの契約価格は、AIデータセンターの需要により**55~60%**も高騰し、アップルのハードウェア利益率を直接圧迫している。
2026年6月25日、アップルはMacとiPadの価格を**15~25%**引き上げ、その理由としてメモリーとストレージのチップコストを挙げた。 エントリーレベルのMacBook Neoは599ドルから699ドルに、13インチMacBook Airは1,099ドルから1,299ドルに値上げされた。
アナリストのミンチー・クオ氏は、この動きはコスト削減というよりも「悪化するAI主導の供給逼迫を生き残るため」であり、メモリーの需給ギャップは2027年まで拡大し続けると予測している。
CXMTは、サムスン、SKハイニックス、マイクロンに次ぐ世界第4位のDRAMメーカーである。この3社で市場の90%以上を占めている。
CXMTのIPO目論見書に引用されたオムディアのデータによると、CXMTの世界DRAMシェアは2025年第2四半期の約4%から、2025年第4四半期には7.67%に上昇した。 複数の情報源によると、2026年第1四半期には約**8%**に達したと報告されている。
CXMTは、生産能力拡大の資金調達のため、上海証券取引所への42億ドルのIPOを目指している。 同社は2025年初頭の純損失から一転、2026年第1四半期には508億元の売上高に対し、330億元(約45億ドル)の純利益を計上した。売上高は前年同期比で約7倍に増加している。
アップルの株価は、FTがこのニュースを報じた6月26日(金)に3.1%上昇し、6月29日の時間外取引でもさらに0.4%上昇して約285ドルとなった。 ループ・キャピタルは「買い」評価を再確認し、複数のアナリストは、CXMTとの協議は単なる価格交渉ではなく、真の供給アクセス問題であると指摘した。
CXMTのニュースが出る前の6月25日、アップルの株価は6.1%下落していた。これは、同じ日にサムスンとSKハイニックスがAIメモリー需要で急騰したことによるもので、アップルが緩和しようとしているまさにそのメモリー価格高騰を反映したものだった。
もし承認されれば、アップルによるCXMTの採用は、西側の家庭用電化製品大手による中国DRAMメーカーの最大の承認となり、CXMTに膨大な販売量をもたらし、その技術ロードマップを加速させる可能性がある。
この動きは、アップルの中国市場向け端末における事実上の中国専用メモリーサプライチェーンを構築することになる。これは、世界の他の市場向けに既存のサムスン、SKハイニックス、マイクロンの供給ラインとは別のものとなる。
すでにHP、デル、レノボなどの競合他社はCXMTモジュールを評価しており、アップルの動きは彼ら自身の中国向け調達をさらに深めるきっかけとなる可能性がある。 最大のリスクは、もしワシントンがCXMTを通商省のエンティティリストに指定した場合、アップルは計画全体を撤回しなければならなくなることだ。
今回の一件は、米中貿易休戦の限界と、世界的な供給不足の中で国家安全保障上の制限と商業的需要が両立し得るかを試すものとなる。
重要な区別: 国防総省の1260Hリストへの指定は、その企業が「中国軍事企業」であるとみなすものであり、米国政府の調達を制限するが、それ自体が民間セクターによる購入を禁止するものではない。通商省のエンティティリストははるかに厳しい規制である。アップルは、CXMTがそのレベルにエスカレートしないという保証を求めている。
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アップルは、中国市場向け端末向けに、中国国策メモリー企業「長鑫存儲技術(CXMT)」のDRAMチップのテストを開始。同社は米国防総省の「1260Hリスト(中国軍事企業リスト)」に指定されている。
アップルは、中国市場向け端末向けに、中国国策メモリー企業「長鑫存儲技術(CXMT)」のDRAMチップのテストを開始。同社は米国防総省の「1260Hリスト(中国軍事企業リスト)」に指定されている。 同時にアップルは、CXMTからの調達が将来的に全面禁輸に発展しないよう、トランプ政権に「グリーンライト」を求めるロビー活動を展開中。
背景には、AI需要を原動力とする世界的なDRAM供給逼迫がある。メモリー契約価格は55~60%上昇し、アップルはMac・iPadの価格を15~25%値上げした。