この折りたたみ端末は、サプライチェーン関連の報道で広くiPhone Ultraと呼ばれています。比較対象として、サムスンの折りたたみハイエンドシリーズ「Galaxy Z Fold 8」の全モデル(Ultra、Wide、Flip 8)の合計生産目標は500〜600万台です。つまりAppleは、単一モデルでその約2倍の台数を計画していることになります。
2025年2月の複数の報道によると、Appleは折りたたみ端末向け超薄型ガラス(UTG)の主要サプライヤーとして、中国のLens Technologyを選定しました。Lens Technologyは、AppleのUTG受注の**約70%**を担当するとみられ、米国Corning社が原材料を提供する体制です。この選定は、Lens Technologyの量産能力の高さと、ガラス強化やひび割れ抑制の技術が評価された結果です。
Foxconn(鴻海精密工業)は、折りたたみiPhoneの独占組立企業であり、中でも深圳の龍華キャンパスが主要生産拠点です。同社のFulin部門が本端末専用のアルミニウム製ミッドフレームを開発しています。Foxconnは2026年4月に試作を開始しており、深圳と鄭州の両キャンパスに専用生産ラインを設置済みです。量産段階では、BYD ElectronicsとLanSiが二次サプライヤーとして加わる見通しです。
折りたたみiPhoneのディスプレイ技術は、Samsung Displayが独占的に開発しています。折りたたみ画面におけるサムスンの高い技術力を考えれば、当然の選択と言えるでしょう。2025年12月の報道によると、Samsung Displayは本端末向けに、内向き折りたたみ式OLEDパネル1100万枚と、それに対応する外部ディスプレイ1100万枚を量産する計画です。ディスプレイの量産は2026年第2四半期に開始される予定です。
複数の信頼できる報道が示す共通見解は、2026年秋の発売です。Foxconnは2026年初頭に設計検証試験生産(DVTP)フェーズに入り、試作品の技術検証試験(EVT)も前倒しで開始されています。Appleはサプライヤーに対し、2026年下半期の発売を目指すよう指示しています。
【未確認情報】 「7月末に量産開始」「9月にiPhone 18 Proシリーズと同時発表」といった具体的な日程は、今回参照した報道からは確認できませんでした。
9to5Macは、折りたたみiPhone Ultraの価格を約2500ドル(約38万円)と報じています。Forbesも同様に、プレミアムな価格帯になると指摘しています。
【未確認情報】 大容量ストレージモデルで最大3000ドル(約45万円)になるという情報は、今回参照した記事からは直接確認できませんでした。
現在ネット上で流れている一部の情報は、現時点では未確認です。
折りたたみiPhone Ultraは、Appleにとって大きな戦略的賭けです。1000万台という生産目標は、サムスンの全プレミアム折りたたみシリーズの約2倍に相当し、Appleが市場を試すのではなく、積極的に参入する姿勢を示しています。すでにLens TechnologyとFoxconnという重要なパートナーを確保し、試作も開始していることから、2026年秋の発売に向けて明確な道筋が見えています。購入者にとっても投資家にとっても、確定情報は、Appleの強力なサプライチェーン力を背景とした、プレミアムな価格のプレミアムデバイスを示唆しています。