0-0のまま迎えた後半アディショナルタイム(90+1分、通算91分)、フェラン・トーレスが右サイドから鋭いクロスを送り込むと、Mikel Merino(ミケル・メリーノ)がファーサイドから飛び込み、ヘディングでゴールネットを揺らした。両者譲らず、緊迫したイベリアン・ダービーと呼ばれる一戦は、この一撃で幕を閉じた。
ポルトガルは試合を通じてシュートオンターゲットはわずか2本に終わった。最大のチャンスはロナウド自身に訪れた。彼の巧みなチップシュートは、スペインの守護神ウナイ・シモンのアクロバティックなセーブに阻まれた。ポルトガルは何度か攻勢をかけたものの、トーナメントを通じて無失点を続けていたスペインの堅守を打ち破ることはできなかった。
41歳のクリスティアーノ・ロナウドはフル出場したが、シュートは3本、タッチ数はわずか19回と、周囲からのサポートを受けることなく孤立した。彼は今大会前に自身5度目で最後のW杯となることを明言していた。ロスタイムでの敗退により、2006年に始まり、2018年にはスペイン戦での伝説のハットトリック(3-3のドロー)を演じた、5大会にわたるW杯の歴史に終止符が打たれた。試合終了のホイッスルが鳴ると、ロナウドは感情を高ぶらせ、スペインの選手たちと握手を交わした後、ピッチを去りながら涙を見せた。
スペインにとって、この勝利は大きな意味を持つ。現在の欧州王者でFIFAランキング2位の「ラ・ロハ(スペイン代表の愛称)」は、2010年に南アフリカでW杯を制覇して以来、決勝トーナメント1回戦(ラウンド16)を突破できずにいた。今大会はラウンド32でオーストリアを3-0で下してのラウンド16進出だった。
スペインは7月10日(金)にカリフォルニア州イングルウッドのSoFiスタジアムで行われる準々決勝で、米国対ベルギーのラウンド16の勝者と対戦する。その準々決勝の勝者は、ニュージャージーのメットライフ・スタジアムで行われる準決勝に進む。