2. 超薄型ガラス(UTG)の脆弱性 が、第二の大きなボトルネックだ。クオ氏は、コーニング(Corning)が供給し、GIS(General Interface Solution)が後工程を担当するUTGについて、従来のスマートフォン用ガラスと比較して「エッジのひび割れ、パーティクル、ストレスに対して非常に敏感」で、製造が著しく困難だと述べている。この特殊ガラスのコストは、従来品の2~4倍と見積もられている
。GISはUTGのカット、エッジ・コーナー処理、検査、包装といった後工程を独占的に担うことが決定している
。
クオ氏が2026年6月の調査ノートで示した直接的な予測は以下の通り。
クオ氏は、市場で広く流布されている「初代モデルで1500万~2000万台」という噂は誤りだと明確に否定している。その数字は、製品ライフサイクル2~3年分の累積需要を反映したものであり、2026年単年の数字ではないという。サムスンディスプレイ(SDC)は本デバイス向けに年産700万~800万枚の折りたたみパネル生産能力を構築しているが、実際の生産は2026年のわずか数ヶ月間に限られるため、同年のパネル出荷はフル能力を大きく下回る見通しである
。一部の報道では、クオ氏が後に2026年の予測を800万~1000万台に上方修正したとの情報もあるが、300万~500万台という数字は2026年6月のノートで最も引用されているものである
。
クオ氏は、初代折りたたみiPhoneの小売価格を2000~2500ドル以上と予想しており、これを「トップクラスのiPhone」として位置づけている。複数のサプライチェーン筋とアナリストの推定は、256GBベースモデルで1999~2349ドル、512GBモデルで2199~2610ドル、1TBモデルでは2399ドル以上となる可能性があることでおおむね一致している
。この高額な価格設定は、UTGや複雑なヒンジアセンブリなど、高コストな部品を反映したものである。
クオ氏は、Appleの熱心なファン層と、新しいフォームファクターへの「必須アイテム」としての期待から、需要は非常に強いと見込んでいる。供給が需要を大幅に下回ることが予想されるため、本デバイスは深刻な品薄状態と長い待ち時間に直面する可能性が高く、iPhone X発売時の状況を再現するかもしれない
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複数のアナリストは、この需給ギャップにより、発売から数ヶ月間は転売市場で定価を大幅に上回るプレミアムが付く可能性が非常に高いと指摘している。あるレポートは、2026年第3四半期の極端に少ない組立出荷台数により、Appleは発売当日の需要を満たす在庫を確保できないだろうと述べている
。
2025年3月から2026年7月にわたるクオ氏のノートで一貫しているメッセージは、Appleは折りたたみiPhoneを予定通り発売するが、実質的な「店頭で待たずに購入できる」状態は2026年末まで極めて限定され、需要を満たす十分な量が供給されるのは2027年になるということだ。第2世代モデルの量産は2027年下半期に開始される見込みである。初代モデルを発売日に手に入れようと願うAppleファンにとっては、おそらく2027年までの忍耐が必要となるだろう。