この指標は、主要な中央集権型スポット取引所において、売り手が買い手を一貫して上回っていることを反映しています。 特に6月16日には、イーサを除くアルトコインで中央集権型取引所における純売却量が2660億ドルに達し、2020年以来の1日あたりの最深記録を更新しました。
スポット市場では、BTCとETHを除くアルトコインにおいて15ヶ月連続の純売り越しが記録されています。 2026年2月の時点ですでに13ヶ月連続で-2090億ドルの数値が報告されていましたが、その流出傾向は2026年半ばまで続き、さらに悪化しています。
7月3日までに、CryptoQuantのデータは売り圧力が6月に記録した5年ぶりの極限値をさらに下回ったことを示しており、資金流出が現在も進行中であることを示唆しています。
CoinSpotの分析によると、時価総額で最大の暗号資産トップ100のうち、約82.1%が2026年6月をマイナスで終了しました。グループ全体の平均リターンは一部の異常値により形式上はプラスを維持したものの、大多数の銘柄は下落しました。
SignalPlusもこの数値を追認しており、82%という数字は一時的な資金ローテーションではなく、広範な弱気相場を確認するものだと指摘しています。
ビットコイン支配率(Bitcoin Dominance)は、**2026年初頭の約52~53%から6月には約58%**まで上昇し、アルトコインからBTCへの持続的な資本移動を示しています。
6月30日時点のBTC支配率は55.51% 、7月4日時点では55.72% でした。6月初旬にはZiro MarketやPhemexの分析によると58%近くまで上昇した時期もありました。
CoinMarketCapが算出するアルトコインシーズン指数(Altcoin Season Index)は、トップ100のアルトコインのうちどれだけが過去90日間でビットコインをアウトパフォームしたかを測定します。2026年6月上旬から中旬にかけて、この指数は46~48/100にとどまり、アルトコインシーズン宣言に必要な75/100の閾値を大きく下回りました。
7月4日になっても指数は56/100までしか回復しておらず、依然として「ビットコインシーズン」の領域にしっかりと留まっています。
IT Tech氏のCryptoQuant分析を報じる複数のソースは、今回の売り浴びせの構造的な性質(15ヶ月にわたる継続的な純売り越し)を強調しています。市場が持続的回復を遂げるには、スポット市場における買い手対売り手の不均衡が決定的に逆転する必要があると指摘しています。
売り圧力の背景としては、個人投資家の需要の弱さ、ステーブルコインの利回りへの資金シフト、アルトコインスポット市場からの持続的な資金流出が挙げられています。
CryptoQuantのCEOも、「アルトコインは死んでいない」としつつも、「ストーリーだけで語られるアルトコインの時代は終わったかもしれない」とコメントしており、市場が資本を厳選して配分している実態を改めて示しています。
まとめ: -2090億ドルの累積ギャップ、15ヶ月以上の純売り越し、トップ100アルトコインの82%がマイナス、58%近いビットコイン支配率、75を大きく下回るアルトコインシーズン指数。すべての指標が、アルトコイン市場の深刻な弱気相場を確認しています。CryptoQuantのアナリストは、スポット市場の買い手と売り手の力関係に明確な反転がなければ、持続的なアルトコインの回復は難しいと結論づけています。