なお、Uniswap v4自体は、OpenZeppelin、Spearbit、Certora、Trail of Bits、ABDKなど9社による独立した監査と、史上最大規模の1,550万ドルのバグ報奨金プログラム(2024年11月開始)を経てリリースされており、Uniswap Labsは「DeFiで最も徹底的にレビューされたコードベースの一つ」と位置づけている。
注目ポイント: DualPoolフックはまだデプロイされていない。監査の結果とコードのオープンソース化を待たなければ、そのセキュリティと機能性は未確認であり、複数のメディアがこの点を主要リスクとして指摘している。
2026年7月2日、Uniswapはv2、v3、v4、そしてUniswapXの全バージョンが、Robinhood Cryptoが構築したArbitrumベースのL2「Robinhood Chain」上で稼働開始したと発表した。Uniswapは同チェーンの**主要なパブリックAMM(自動マーケットメーカー)**として機能し、Uniswap Webアプリ、ウォレット、APIから初日から利用可能となっている
。
市場の反応は迅速だった。複数の情報源によれば、発表後24時間以内にUNIは約11〜14.2%上昇し、取引量は81〜94%急増した。UNIは7月初旬に約3.17〜3.24ドルに達した
。同期間の暗号資産市場全体も約1.5〜2.3%上昇しており、追い風となった
。
この統合は、機関投資家によるDeFi採用の観点からも重要視されている。Robinhood Chainはプログラム取引やAI駆動型取引を念頭に設計されており、トークン化された実世界資産(RWA)への対応も明確な目標の一つである。
2026年6月15日、スタンダードチャータード銀行のグローバルリサーチ部門は、デジタル資産調査責任者のジェフリー・ケンドリック主導で、Uniswapに関する正式なカバレッジを開始した。提示された価格目標は以下の通り。
| 年 | 目標価格 |
|---|---|
| 2026年末 | $6.50 |
| 2027年 | $20 |
| 2028年 | $40 |
| 2029年 | $65 |
| 2030年末 | $100 |
約2.50ドルからの約40倍というこの見通しは、トークン化された実世界資産(RWA)の採用拡大とDeFiと伝統的金融の連携強化に基づくものだ。同行のレポートは、2030年までにDeFiで活動するトークン化資産が37倍に拡大すると予想している
。
ただし、 これはあくまで長期のアナリスト予測であり、確約ではない。複数の情報源が、この予測は機関投資家によるトークン化RWAの急速な展開に大きく依存しており、その通りに進まない可能性があると指摘している。UNIトークンは依然として史上最高値から90%以上下落した水準にある
。
上記3つの動きは、いずれもUniswap自身のブログや公式Xアカウント、複数の独立系ニュースメディアによる一次情報源で確認されている。
注意すべき数値: 「累計2.75兆ドルの取引高」および「ハッキング被害ゼロ」という主張は、Uniswapのマーケティング資料やコミュニティで広く語られているが、今回のファクトチェックにおいて新たに独立検証可能な情報源は確認できなかった。2018年のローンチ以来、UniswapがDEX市場で支配的なシェアを維持してきた事実を考えれば plausibility はあるが、本稿では新鮮な確認として扱わない。
これら3つの進展——インフラ(DualPoolフック)、流通チャネル(Robinhood Chain)、機関投資家によるバリデーション(スタンダードチャータード)——は互いに補完し合う。DualPoolフックはステーブルコイン流動性の資本効率を飛躍的に高める可能性がある。Robinhood Chainは数百万の個人トレーダーにアクセスをもたらす。そして、メガバンクによる本格カバレッジは、伝統的金融がUniswapの技術とトークノミクスを真剣に評価し始めたことを示す。
これらの触媒が持続的な成長に結びつくかどうかは、DualPoolフックの監査結果、RWAトークン化のペース、そして暗号資産市場全体のコンディションにかかっている。