システムはホーチミン市サイゴンハイテクパーク内にあるSEHC工場の屋上に設置され、約4万5000枚の太陽光パネルで構成されています。主なスペックは以下の通りです。
本プロジェクトは、TotalEnergies ENEOSとサムスンとの間で20年間の電力購入契約(PPA)が結ばれています。ベトナムでは2025年に施行された政令57号(Decree 57)に基づくDPPA制度を活用し、発電設備から工場までを専用線(プライベートワイヤー方式)で直接接続する形をとっています。これにより、系統電力網を経由せずに太陽光発電の電力を工場に供給する仕組みが実現しました。
サムスン電子は2022年9月に国際的な再エネ100%イニシアチブ「RE100」に加盟。2050年までに全グローバル事業(スコープ1・2)のネットゼロ達成を掲げています。特に強い意志を示しているのが、DX(Device eXperience)部門とすべての海外拠点における電力需要を、2027年までに100%再生可能エネルギーで賄うという目標です。
今回のSEHC工場の屋上太陽光発電プロジェクトは、この目標達成を直接的に後押しするものです。同社はベトナムでさらに、2025年7月にバクニン工場で屋上太陽光システムを稼働させたほか、2026年6月にはタイグエン子会社(SEVT)がベトナム初の系統電力網を通じたDPPA取引を実行するなど、再エネ導入を加速させています。
竣工式でSEHCのファン・グン・ハCEOは、「このプロジェクトは、再生可能エネルギーと持続可能な生産に対するサムスンの長期的なコミットメントを反映したものだ」と述べ、将来のグリーンイニシアチブ拡大の基盤となると強調しました。