「16万6000件」という数字は、バイナンス・スクエアのコミュニティ投稿でMiCA関連の懸念をヘッドラインにした記事が発端とみられます。これは異なる指標や期間を混同した可能性があり、独立したニュースソースやオンチェーンデータプロバイダーによる裏付けはありません。
2026年6月最終週に引き出しが急増した最大の要因は、バイナンスがMiCAライセンスを取得できなかったことです。EUの移行期間は2026年7月1日に終了し、それ以降、認可を受けていない事業者はEU域内での営業ができなくなります。
バイナンスは、別のEU加盟国を通じて認可を取得する方針で、フランスが次のライセンス取得先になると見られています。
アナリストは、今回の資金流出を投資主導の強気な積み増し(アキュムレーション)ではなく、規制による強制的な資金移動と解釈しています。EUユーザーは、7月1日以降、自分の口座で取引ができなくなるため、やむを得ず引き出しを行ったにすぎません。複数の情報源は、この動きを「規制パニック」や「FUD(恐怖・不確実性・疑念)」の広がりと表現しています。
バイナンスからの引き出しイベントとは別に、イーサリアムの価格は1,600ドル近辺から回復し、1,700〜1,800ドルのレンジに向かっていました。2026年7月4日時点で、ETHはバイナンス上で約1,760ドルで取引されていました。
TD Sequential「9」の買いシグナルが、2026年6月初旬にイーサリアムの3日足チャートで点灯しました。これは2,300ドルから1,600ドルへの下落後に発生したもので、売り手の疲弊を示唆するものの、トレンド転換を確定させるものではありません。2026年7月2〜3日には、アナリストのアリ・マルティネス氏が、ビットコイン(約6万ドル)とイーサリアム(約1,700ドル)の両方で、過去に信頼性の高いいくつかの指標が買いシグナルを点灯させていると指摘し、市場全体で買い圧力が強まっている可能性を示唆しました。
より広範なオンチェーン状況としては、CryptoQuantのデータによると、すべての中央集権型取引所におけるETHの取引所残高が数年ぶりの低水準に達しており、需給面で強気材料です。しかし、この取引所残高減少の構造的トレンド(機関投資家の積み増しやETFの流入によるもの)は、MiCAが引き起こした引き出し取引の急増とは別の現象です。
| 出来事 | 証拠が示す事実 |
|---|---|
| 16万6000件のETH引き出し | 未確認。確認されている最高値は2026年4月の約11万5685件。 |
| 主因 | バイナンスのMiCAライセンス取得失敗。2026年7月1日からのEUサービス停止につながった。その週に4億ドル超が引き出された。 |
| アナリストの解釈 | 規制パニック/強制移動であり、強気の積み増しではない。 |
| ETH価格 | 2026年7月4日時点で約1,760ドル。1,600ドルの安値から回復中。 |
| TD Sequential買いシグナル | 2026年6月初旬に3日足チャートで「9」の買いシグナル点灯を確認。アリ・マルティネス氏も2026年7月2〜3日に再確認。 |