今回がドレイパー氏関連ウォレットからの初めての大口移動ではない。2026年4月(一部のアナリストによるとオンチェーン上の日付は2025年3月15日)、オンチェーンモニタリングサービスのOnchain Lensは、ドレイパー氏に関連するウォレットから150.84BTC(当時の評価額約1162万ドル)が、集中型取引所(おそらくCoinbase)に移動されたことを確認した。これらのコインは約1年前に購入されたもので、当時の価格と比較して約257万ドルの realized loss(実現損)が発生したと推定されている
。この取引は、ドレイパー氏が強気な見解を公に表明した直後に行われたため、発言とオンチェーン上の行動の間に矛盾があるとして注目を集めた
。
ティム・ドレイパー氏は10年以上にわたり、ビットコインの最も声高な強気派の一人である。彼は繰り返しビットコインが25万ドルに達すると予測してきたが、その達成期限は何度か延期されている。2026年4月中旬、彼はビットコインが18ヶ月以内に25万ドルに達すると公言し(それまでの「2025年末」という目標を2027年末頃に延長)、その根拠としてインフレ圧力とドル安を挙げた
。また、2026年にラスベガスで開催されたBitcoin 2026カンファレンスでは、企業に対してビットコインを保有するよう促し、保有しないことは「無責任」だと述べている
。
今回の6182万ドル相当の預け入れは、明確な矛盾をはらんでいる。
現時点の証拠では、実際の売却が確認されていない。この預け入れは、カストディ上のリバランス、貸付や担保のための移動、あるいは計画的な処分の準備である可能性も等しく考えられる。ドレイパー氏およびその代理人は、7月3日の移動について公にコメントしていない。
結論:2026年7月3日の1000BTCの預け入れは、ドレイパー氏のSilk Roadウォレットからの数年で最大のオンチェーン移動である。これは売却の準備段階を示唆する可能性がある一方、ビットコイン価格が彼の目標とする25万ドルの約4分の1で推移していることを考慮すると、その意図は極めて曖昧であり、これまでも早期売却を拒否してきた長期保有者による日常的なポートフォリオ管理である可能性も否定できない。