リップル社のステーブルコイン「RLUSD」が主要取引所で取扱いを開始。これは投機的な思惑を超えた、具体的なエコシステムの強化材料となった。
サンティメントのオンチェーンデータによると、100万XRP以上を保有するウォレットは、6ヵ月間で15.3億XRPを追加。これにより、循環供給量の**74.1%**を掌握した。複数の情報源が、この規模のクジラ買いは歴史的にXRPの大きな上昇相場に先行してきたと指摘している。
2026年前半、XRPは繰り返しショートスクイーズの構図を作り出していた。同年4月6〜7日には建玉(OI)が10億ドル近くに迫り、ファンディングレートは-0.0086%まで急落。これは空売りポジションが支配的であることを裏付けている。同年1月13日には、米CPIの弱含みを受けて1,122%ものショート優勢の清算アンバランスが記録された。これらの動きは、XRPが上昇する際、空売り勢の強制的な買い戻し(ショートカバー)が上昇を劇的に増幅させるメカニズムを示している。
エビデンスは、慎重な見方を裏付ける複雑な絵図を示している。以下が内訳だ。
ソース資料によると、XRPは6月中旬に1.30ドルの抵抗線を試したが、その後調整し、6月24日には1.06〜1.08ドルまで値を下げている。複数の情報源が、1.30ドルを明確に突破すれば1.50〜2.00ドルへの上昇が視野に入るとの見方を示している。しかし2026年7月初旬時点で、この水準は回復されていない。
結論として、6月15〜16日の1.28ドルへの急騰には、RLUSDの上場、クジラの蓄積、ショートスクイーズの力学という明確な触媒があった。しかし、この値動きはすでに1.06ドル台へと失速している。そして、米国の規制停滞、CLARITY法の採決未定、市場全体のリスク選好の低下、極端な供給集中といったマクロ環境の弱さを考慮すると、この上昇は持続的なトレンド転換の始まりというよりも、レンジ内での一時的なバウンドである可能性が高い。
真に持続可能な上昇相場が到来するには、CLARITY法の成立、ビットコインの明確な上昇トレンド(分析時点でビットコインが約6万ドルというのは、歴史的にアルトコインの上昇持続を制限するマクロ環境と言える)、あるいはクジラの蓄積を超えた、個人投資家や機関投資家の需要を喚起する新たなリップル社固有の触媒が必要だろう。2026年7月初旬時点では、これらの条件はいずれも確認されていない。