売却額は同社の総保有量84万3706BTCのわずか0.004%に過ぎません。しかしJPモルガンのアナリストは、この取引が市場に与えた「シグナル効果」ははるかに大きく、仮想通貨市場を「震撼させた(spooked)」と警告しています。
SECへの提出書類によると、Strategy社は対象期間中に32BTCを1BTCあたり平均約7万7135ドルで売却しました。売却後も同社は84万3706BTCを保有しており、その総取得原価は約638.7億ドル(1BTCあたり平均約7万5699ドル)です
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今回の売却が特に注目されたのは、これが同社にとって「運転資金調達目的」での初めてのビットコイン純減取引だったからです。唯一の過去事例である2022年12月の取引は、税制上の損失確定(タックスロス・ハーベスティング)が目的で、704BTCを売却した直後に810BTCを買い戻すというものでした。対照的に、今回の2026年6月の売却は継続的な債務(配当)を履行するための資金調達という構造的な意味合いを持ち、同社の流動性管理のアプローチそのものの変化を示唆しています
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Strategy社の資本構成には現在、STRCやSTRKなど複数の優先株が含まれており、これらの年間配当総額は約**17億ドル(約2550億円)**に上ります。同社は2025年12月に配当支払いのためのドル準備金として約14.4億ドルを積み立てていましたが、2026年6月のビットコイン売却は、この債務を実際にBTCの売却で穴埋めした初めてのケースとなりました
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JPモルガンが2026年6月初旬に発表した調査ノートでは、以下の3点が主要な懸念事項として挙げられています。
慎重な見通しを示す一方で、JPモルガンはStrategy社のBTC購入に関する2つの関連試算も示しました。
2026年6月29日、Strategy社は最大12.5億ドル相当のビットコインを売却する可能性を発表し、現金準備金の増強に充てる方針を示しました。取締役会は、少なくとも優先株配当と金利支払いの12ヶ月分に相当する最低現金準備金を維持する方針を策定。同時に、普通株と優先株の自社株買いプログラム(それぞれ最大10億ドル)も発表しました
。また、STRC優先株の配当率を12%に引き上げることも決めています。
これにより、同社のビジネスモデルは「純粋なビットコイン蓄積」から、BTC売却を固定的な債務履行のための手段として想定する「混合流動性モデル」へと明確に移行した形です。
JPモルガンの慎重姿勢の背景には、米国議会における「デジタル資産市場明確化法(CLARITY Act)」の不確実な行方もあります。同行は2026年中の同法案成立確率を50%未満と評価し、仮想通貨市場にとって重要な触媒となる可能性が低下していると指摘しました。また、年初来の仮想通貨への資金流入は約220億ドルと弱含み、ビットコイン価格は推定採掘コスト(約8万7000ドル)を下回っていると分析しています
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