この「状態クリア漏れ→ガス計算ミス」という一連の流れが、両方の停止で発生しました。なお、どちらのインシデントでもユーザーの資金が危険にさらされることはありませんでした。
Baseの生みの親であるJesse Pollak氏はX(旧Twitter)で両方のインシデントに言影。ユーザー資金の安全を強調しつつ、「グローバルな金融を支えることを目指すプラットフォームにとって、停止は許されない」 と厳しい言葉で非難しました。氏は今回の停止をBaseの野心にとって受け入れ難いものだとし、チームはこの経験をプラットフォームの安定性と信頼性向上の機会とすると述べています。
Berylハードフォーク(Baseにとって2回目の独立したネットワークアップグレード)は、もともと6月25日18:00 UTCに予定されていました。1回目の停止後、Baseはアップグレードを6月26日18:00 UTCに延期することを発表。その理由は、B20アクティベーションレジストリが完全に稼働することを確認するためでした。Baseチームは、停止とアップグレードに関連性はないと説明しています。
Berylには3つの大きな変更が含まれています:
今回の停止は、Baseのシングルシーケンサー設計が単一障害点(Single Point of Failure)になっているという長年の批判を再燃させました。Baseは、OP Stack上でCoinbaseが単一のシーケンサーを運用しています。そのため、無効ブロックがパイプラインを詰まらせた際に、バックアップとなるシーケンサーや検証ノードが存在せず、復旧が困難になりました。複数のアナリストやコミュニティメンバーは、このアーキテクチャが根底にあるシステムリスクだと指摘し、グローバルな金融インフラを支えるネットワークにとって、シングルシーケンサーモデルは本質的に脆弱であると主張しています。
Baseは6月25日の停止に関する完全なポストモーテムを公開し、その知見は他のOP Stackチェーンにもフィードバックとして共有されました。Berylハードフォークは6月26日に無事アクティベートされましたが、今回の一連のインシデントは、「シングルシーケンサーで構築されたチェーンが、本当にグローバルな金融を支えると主張できるのか」という根本的な問いを業界に投げかけています。