シャルル・ルクレールはさらに率直だった。
フレッド・バスール代表は予選後、「ルクレール2位、ハミルトン3位というポジティブな面を評価する」と慎重ながらも楽観的な見解を示していた。しかし、レース後はメルセデスのペースの優位性を認め、戦略の選択を擁護した。「メルセデスのペースは我々より上だった」
。バスールは、ライバルが2ストップを難なくこなす中、極端なタイヤ劣化がフェラーリに3ストップを強いたと指摘。マシン自体の問題を踏まえれば、戦略に「後悔はない」と述べている
。
フェラーリはこのオーストリアGPに、初のADUO(追加開発・アップグレード機会)エンジンアップグレードを投入した。FIAのデータで、フェラーリのパワーユニットはベンチマークに対して2%以上の遅れがあると判定されていたためだ。フェラーリは「より高温で稼働するエンジンコンセプト」を採用。インタークーラーの吸気温度を推定110~115℃に引き上げ、燃焼効率を向上させることで、約7馬力の向上を狙った
。
しかし、このアップグレードは猛暑の中で裏目に出た。
この結果、フェラーリは予選でのフロントロー独占から、レースペースではトップ4チーム中で最速に転落。ハミルトンはドライバーズ選手権で2位から3位に後退し、両ドライバーは1週間後に迫ったイギリスGPを目前にして答えを探し続けている。