ウクライナ側の公式発表によれば、SOFの無人機は6月22日夜に橋を攻撃し、線路を破壊して橋脚の一つを崩落させた。翌夜、ロシアの修理機材が現場に到着したところを、クリミア内部の地下工作員が情報を伝達。2度目の無人機攻撃で修理機材を破壊し、橋の残存構造にも打撃を与えた。結果として、この鉄道路線は完全に分断された。
5日後の6月28日、ウクライナ参謀本部は、占領下クリミアのイチキー集落近郊にある2本目の戦略的鉄道橋への攻撃を確認した。参謀本部は、この橋がロシア軍による人員・装備・軍需物資の輸送に日常的に使用される重要な兵站ルートであったと説明している。この攻撃は、同日夜間に製油所や弾薬庫を標的とした作戦の一部であった。
これら2本の橋の破壊により、ロシア本土(クラスノダール地方)とクリミア中央部・西部を結ぶ唯一の鉄道路線は完全に遮断された。
6月27日から28日夜にかけて、ウクライナ国防軍はクラスノダール地方のスラビャンスク製油所、モスクワ北東のヤロスラヴリ製油所、そしてドネツク州のロシア軍弾薬庫を攻撃した。ウクライナ当局は、これらの製油所がロシア占領軍に燃料を供給していると述べている。ヤロスラヴリ製油所はロシア最大級の一つで、年間処理能力は約1500万トン。攻撃により構内で火災が発生した。
これらの攻撃はウクライナ参謀本部によって確認され、Ukrainska Pravda、UNN、ABC Newsなど複数のメディアが報じている。また6月初旬には、軍事機器を生産するヴォルゴグラードのチタン・バリケード工場の3つの作業場や、ケルチの石油ターミナルと燃料貯蔵施設も攻撃されている。
橋と製油所への攻撃の複合的効果は、即座に、そして計測可能な形で現れた。
鉄道が寸断されたため、ロシア鉄道当局はクリミア発着の11の列車ルートを運休した。半島東端のケルチまで運行を続ける列車は1日わずか7本のみとなり、一部の列車は占領下ザポリージャの鉄道回廊を経由して迂回運行された。
RFE/RLの調査報道プロジェクト「Schemes」が6月24日に分析したプラネット・ラボの衛星画像は、ケルチ橋へのアプローチで10km以上にわたる交通渋滞を示していた。クリミアを離れようとする推定1500台の車両が列を作っていた。6月26日から27日にかけて、その数は2000~2800台に増加し、列の長さは15kmに達した。目撃者や地元メディアはこれを「絶対的な記録」と表現している。橋はミサイル警報や防空活動、ウクライナ海軍無人艇の攻撃の恐れにより、数時間にわたって何度も閉鎖された。
目撃映像や報道は、民間人がクリミアから集団で脱出している様子を伝えている。クラスノダール側から渋滞を撮影したある観測者は、「橋の前でこれほど長い列を見たことはない。絶対的な記録だ」と語った。
兵站の崩壊は、サプライチェーンを超えて行政的・市民生活的な混乱を引き起こした。
これらの攻撃は単発のものではない。ウクライナ参謀本部は6月28日の作戦を「一時占領下の半島から活動するロシア軍の兵站を混乱させるための継続的なキャンペーン」の一部と説明している。橋を破壊し、燃料インフラを攻撃し、修理の試みを標的にするというパターンは、2025年6月3日にケルチ橋そのものを損傷させた水中爆発を含む、それ以前の攻撃と軌を一にするものである。
わずか1週間のうちに、ウクライナ軍はロシア本土とクリミア中央部・西部を結ぶ唯一の鉄道を破壊し、11の列車ルートの運休を余儀なくさせ、ケルチ橋に1500~2800台・10~15kmの大渋滞を引き起こし、非常事態宣言に追い込んだ。同時に行われたスラビャンスク製油所とヤロスラヴリ製油所(年間処理能力約1500万トンのロシア最大級の施設)への攻撃は、ロシア占領軍への燃料供給をさらに圧迫した。この一連の作戦は、クリミアを鉄道から効果的に孤立させ、半島に残された道路とフェリーによる接続に大きな圧力をかけている。