この継続的な機関投資家の売却により、これまでETH価格を下支えしてきた需要源の一つが失われた。
2026年6月26日、テザーのUSDTが時価総額でイーサリアムを初めて上回った。USDTは1,860.6億ドル、ETHは1,856.6億ドルと、その差は4億ドルにも満たなかった。この逆転は、イーサリアムの価格が1日のうちに5.2%下落し、Coinbaseで1,510ドルを記録したことにより、時価総額が1,850億ドルを下回ったことで生じた
。
この逆転は一時的なものだった——イーサリアムはすぐに1,560ドル台まで回復し、時価総額も約1,890億ドルとして2位の座を奪還した——が、その象徴的な意味合いは大きい。これにより、イーサリアムが7年にわたって保持してきたランキングの連続記録が途絶え、リスク資産からの資本逃避の激しさを如実に示した
。
この売り浴びせは、6月27~28日の週末にかけて米国とイランの地政学的緊張が高まったことを背景に発生。これによりすべてのリスク資産が圧迫された。さらに、リスク資産からドル建て商品へのマクロ的な資金シフトが、暗号資産全般から資本を引き揚げさせた。その中でもイーサリアムは大型トークンの中で最も大きな打撃を受けた。
データ検証に関する注記: 米国スポットイーサリアムETFの純資産総額が6月中に94.4億ドルから83.79億ドルに減少したとする主張は、入手可能な情報源からは独立して確認できなかった。継続的な流出によるNAV(純資産価値)減少という方向性のトレンドは十分に裏付けられているが、月初の正確な数値については各ETFプロバイダーの直接データが必要となる。