2026年6月最終週(6月27日終了週)、暗号資産(仮想通貨)市場は再び厳しい値動きとなった。投資家の資金はAI関連株へと大きくシフトし、ドージコインとHyperliquidのHYPEトークンが下落を主導。ビットコイン、イーサ、XRPも軒並み下落し、リスク資産への選好が急激に冷え込んだ 。
ドージコイン(DOGE)は週間で9.6%下落し、約0.076ドルで推移。HyperliquidのHYPEは9.9%下落し、主要銘柄の中で最も大きな下落率を記録した 。イーサ(ETH)は8.4%下落し約1,581ドル、XRPは7.8%下落し1.06ドルとなった
。
ビットコイン(BTC)はパーセンテージでは相対的に下げ幅が小さかったが、それでも4〜5%下落。一時58,000ドル近くまで値を下げた後、59,000〜61,000ドル台で推移した 。Markets Insiderのデータによると、6月26日のビットコイン終値は59,713.07ドルで、週初の6月23日終値63,875.89ドルから下落している
。ソラナ(SOL)とトロン(TRX)は週間でほぼ横ばい(それぞれ72ドル、0.32ドル)となり、全面安の市場にあって相対的な強さを見せた
。
6月の仮想通貨市場を語る上で最も顕著な出来事は、米国スポットビットコインETFからの前例のない資金流出だ。6月22日までの時点で、流出は6週連続、累計で59億4,000万ドルに達した。そのうち6月18日までの週だけで2億2,680万ドルが流出している 。6月上旬の1週間には、2024年1月の商品ローンチ以来最大となる34億ドルの純流出を記録した
。6月のビットコインETFからの流出額は中旬までに21億ドルに達し、5月の24億ドルに続く大幅な資金流出となった
。
6月26日だけで、ETFからは6億9,630万ドルが1日で流出し、複数日にわたる償還ラッシュが続いている 。6月下旬に入り売りの勢いはやや弱まったものの、累積的な打撃は甚大だった
。
6月16〜17日に開催された連邦公開市場委員会(FOMC)は、新たに議長に就任したケビン・ウォーシュが初めて主導した会合となった。政策金利は据え置かれたものの、2026年のドットチャートが利下げから利上げを示唆する方向に変更された 。この発表を受けてビットコインは即座に3.72%下落。仮想通貨市場全体が売りに押された
。イーサは4.89%、チェーンリンク(LINK)は7.44%下落するなど、6月15〜21日の週は主要銘柄のほとんどが値を下げた
。
6月を通じて、ビットコインからAI半導体株への大規模な資金移動が、仮想通貨下落の主要因として特定されている 。さらに、SpaceXのIPO(新規株式公開)ロードショー(時価総額750億ドルを目標)も、投機的な資金をデジタル資産から引き揚げさせる要因として挙げられた
。Strategy(旧MicroStrategy)の会長であるマイケル・セイラーは、このAIへの資金移動について、「資本市場は前例のない規模でAIの拡大を支援している」と述べ、仮想通貨安の原因として公に非難した
。
6月下旬には、半導体株の急落(1回の取引でセクター全体の時価総額が1兆3,000億ドル以上消失)に連動した世界的なリスクオフの動きが、株式市場とともに主要仮想通貨を押し下げた 。
市場の構造も著しく弱体化した。6月22日までの週の分析では、追跡対象403銘柄中241銘柄が弱気トレンドにあり、建玉(OI)の減少、マイナスのスポットフロープロキシ、そして米国機関投資家がオフショア市場よりもビットコインに低い価格を支払っていることを示すマイナスのCoinbaseプレミアムが確認された 。
ビットコインは6月27〜28日、機関投資家による急激な売りと、それに伴うリスクオフの動きの中で、心理的な節目である60,000ドル付近で取引された。アナリストらは、機関投資家による償還、マクロ経済の逆風、デリバティブ主導のボラティリティが重なった状態と分析している 。
ビットコインの史上最高値は約126,000ドルで、2025年10月6日に記録された 。2026年6月末時点でビットコインは約60,000ドルで推移しており、最高値から約52%下落した水準にある
。6月上旬には、ビットコインは2022年11月のFTX破綻以来となる週間ベースの急落(6月5日までの週で14〜15%下落)を記録。ETFの償還、AI株への資金シフト、SpaceXのIPOロードショーが資金を吸い上げた
。
6月22日には、米国とイランの和平合意を受けて地政学的リスクが和らぎ、ビットコインは65,000ドルを超えて一時上昇した。しかし、この反発は短命に終わった。タカ派的なFRBのスタンスとETF流出の継続が上値を抑えた 。6月26〜27日にはビットコインは再び60,000ドルを割り込み、市場全体は防衛的で清算リスクの高い状態が続いた
。
6月下旬の仮想通貨売り浴びを追跡する投資家にとって、メッセージは明確だ。すなわち、資本はデジタル資産からAI株式へと歴史的なペースで流出しており、FRBによるマクロ経済の逆風は衰える気配を見せていないということだ。
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ドージコイン(DOGE)は週間で9.6%下落し0.076ドル、HyperliquidのHYPEは9.9%下落し、主要仮想通貨の中で最大の下落率を記録 [30][42]
ドージコイン(DOGE)は週間で9.6%下落し0.076ドル、HyperliquidのHYPEは9.9%下落し、主要仮想通貨の中で最大の下落率を記録 [30][42] イーサ(ETH)は8.4%下落の約1,581ドル、XRPは7.8%下落の1.06ドル。ビットコイン(BTC)は4〜5%下落し59,000〜61,000ドル台、一時58,000ドルを割り込む場面も [21][37][30]
米国スポットビットコインETFから6月26日だけで6億9,630万ドルが流出。6月の累計流出額は21億ドルに達し、5月の24億ドルに続く大幅な資金流出 [1][4]