値上げの原因は関税や毎年恒例のスペックアップではなく、AI需要が引き起こした記憶チップ(DRAM・NAND)の深刻な供給逼迫にある。
業界関係者が「RAMmageddon(RAMマゲドン)」と呼ぶこの危機は、過去の半導体不足とは構造が異なる。2020〜2023年のパンデミック起因の不足とは違い、今回はAIインフラ向けの高帯域メモリ(HBM)への製造能力シフトが原因だ 。
Google、Microsoft、Amazonなどが建設するAIデータセンターは膨大なHBMを消費し、世界の生産能力の大半を吸収。その結果、スマートフォンやPC向けのメモリが著しく不足した。
アップルCEOティム・クックはこの不足を「100年に一度の洪水」と表現し、今後は値上げが「不可避」であると認めた 。
予測には幅があるが、大半はProモデルへの大幅な値上げを予想している。主な予測を比較したのが以下の表だ。
| 情報源 | iPhone 18 Pro / Pro Max の値上げ幅 | 推定販売価格(米国) |
|---|---|---|
| IDC(2026年6月改訂) | 最大 200ドル | 約1,299ドル |
| WSJ / TechInsights | 約200ドル | 約1,299ドル |
| ミンチー・クオ(供給網) | 最大 300ドル | 1,399ドルに達する可能性 |
| 中国リーカー(Fixed Focus Digital) | 約11%の値上げ | 約1,219〜1,299ドル |
| JPモルガン / Creative Strategies | 約 50ドル(少数派) | 約1,149ドル |
コンセンサス: IDCは当初100ドルの値上げを予想していたが、2026年6月下旬の改訂でProモデルに200ドルの値上げを予測。これはアップルがMacとiPadに適用した値上げ幅を踏まえたものだ 。最も攻撃的な供給網筋の予測(ミンチー・クオ)では、iPhone 18 Proの開始価格が1,399ドルになる可能性がある 。JPモルガンの50ドル値上げ予測は明らかに少数派だ 。
TechInsightsの分析は衝撃的だ。iPhone 17 Proの部品表(BOM)は約582ドルだったが、後継機種ではメモリ上昇が主因で25%増の約726ドルに跳ね上がる 。
具体例として、iPhone 17 Proに搭載された12GBのDRAMのコストは約39ドルだったが、iPhone 18 Proでは同じ部品が145ドルと272%も高騰する見込みだ 。TechInsightsは、アップルが現在の粗利益率を維持するにはiPhone 18 Proの価格を約270ドル引き上げる必要があると試算している 。
アップルは既にその戦略を示している。2026年6月25日、同社はMac、iPad、HomePod、Apple TV、Vision Proの全ラインナップの価格を引き上げた 。値上げ幅は30ドルから最大1,300ドルで、原因は明らかにAI主導のメモリチップ危機とされた 。
この発表でアップル株は約4.5%下落した 。全製品に同時に適用されたこの前例のない値上げは、アップルが部品価格上昇を吸収する余力を失ったことを明確に示している。そして次はiPhoneであるという強力なシグナルとなった 。
iPhone 18シリーズは、異なる時期に分割して発売される見込みだ。
以下の3モデルは2026年9月に発売され、すべてA20 Proチップと12GBのLPDDR5 RAMを搭載する 。
アナリストのミンチー・クオ(2026年6月)によると、標準のiPhone 18とiPhone 18eは2027年前半に発売される。これらのモデルはA20チップを搭載し、9GBのDRAMを搭載する。これはiPhone 17ベースモデルの8GBから増加しており、デバイス上のAIパフォーマンス向上に焦点を当てた注目すべきミッドサイクルアップグレードとなる 。
AIが主導する世界的なメモリ不足は、アップルの価格戦略に完璧な嵐を引き起こしている。部品コストが高騰し、他製品ラインで既に値上げを実施した今、今秋のiPhone 18 Proの200〜300ドル値上げは可能性が高いだけでなく、ほぼ確実といえる。折りたたみiPhoneはこれまでで最も高価なiPhoneとなり、2,000ドルをはるかに超える価格でスタートする見通しだ 。
値上げの原因は関税や毎年恒例のスペックアップではなく、AI需要が引き起こした記憶チップ(DRAM・NAND)の深刻な供給逼迫にある。
業界関係者が「RAMmageddon(RAMマゲドン)」と呼ぶこの危機は、過去の半導体不足とは構造が異なる。2020〜2023年のパンデミック起因の不足とは違い、今回はAIインフラ向けの高帯域メモリ(HBM)への製造能力シフトが原因だ 。
Google、Microsoft、Amazonなどが建設するAIデータセンターは膨大なHBMを消費し、世界の生産能力の大半を吸収。その結果、スマートフォンやPC向けのメモリが著しく不足した。
アップルCEOティム・クックはこの不足を「100年に一度の洪水」と表現し、今後は値上げが「不可避」であると認めた 。
予測には幅があるが、大半はProモデルへの大幅な値上げを予想している。主な予測を比較したのが以下の表だ。
| 情報源 | iPhone 18 Pro / Pro Max の値上げ幅 | 推定販売価格(米国) |
|---|---|---|
| IDC(2026年6月改訂) | 最大 200ドル | 約1,299ドル |
| WSJ / TechInsights | 約200ドル | 約1,299ドル |
| ミンチー・クオ(供給網) | 最大 300ドル | 1,399ドルに達する可能性 |
| 中国リーカー(Fixed Focus Digital) | 約11%の値上げ | 約1,219〜1,299ドル |
| JPモルガン / Creative Strategies | 約 50ドル(少数派) | 約1,149ドル |
コンセンサス: IDCは当初100ドルの値上げを予想していたが、2026年6月下旬の改訂でProモデルに200ドルの値上げを予測。これはアップルがMacとiPadに適用した値上げ幅を踏まえたものだ 。最も攻撃的な供給網筋の予測(ミンチー・クオ)では、iPhone 18 Proの開始価格が1,399ドルになる可能性がある 。JPモルガンの50ドル値上げ予測は明らかに少数派だ 。
TechInsightsの分析は衝撃的だ。iPhone 17 Proの部品表(BOM)は約582ドルだったが、後継機種ではメモリ上昇が主因で25%増の約726ドルに跳ね上がる 。
具体例として、iPhone 17 Proに搭載された12GBのDRAMのコストは約39ドルだったが、iPhone 18 Proでは同じ部品が145ドルと272%も高騰する見込みだ 。TechInsightsは、アップルが現在の粗利益率を維持するにはiPhone 18 Proの価格を約270ドル引き上げる必要があると試算している 。
アップルは既にその戦略を示している。2026年6月25日、同社はMac、iPad、HomePod、Apple TV、Vision Proの全ラインナップの価格を引き上げた 。値上げ幅は30ドルから最大1,300ドルで、原因は明らかにAI主導のメモリチップ危機とされた 。
この発表でアップル株は約4.5%下落した 。全製品に同時に適用されたこの前例のない値上げは、アップルが部品価格上昇を吸収する余力を失ったことを明確に示している。そして次はiPhoneであるという強力なシグナルとなった 。
iPhone 18シリーズは、異なる時期に分割して発売される見込みだ。
以下の3モデルは2026年9月に発売され、すべてA20 Proチップと12GBのLPDDR5 RAMを搭載する 。
アナリストのミンチー・クオ(2026年6月)によると、標準のiPhone 18とiPhone 18eは2027年前半に発売される。これらのモデルはA20チップを搭載し、9GBのDRAMを搭載する。これはiPhone 17ベースモデルの8GBから増加しており、デバイス上のAIパフォーマンス向上に焦点を当てた注目すべきミッドサイクルアップグレードとなる 。
AIが主導する世界的なメモリ不足は、アップルの価格戦略に完璧な嵐を引き起こしている。部品コストが高騰し、他製品ラインで既に値上げを実施した今、今秋のiPhone 18 Proの200〜300ドル値上げは可能性が高いだけでなく、ほぼ確実といえる。折りたたみiPhoneはこれまでで最も高価なiPhoneとなり、2,000ドルをはるかに超える価格でスタートする見通しだ 。