レノボはさらに、PCやスマートフォンを含むあらゆるカテゴリの端末で継続的な値上げ圧力が続き、価格上昇が2030年以降の「新常態」になると予測しました。この見方はレノボだけのものではなく、マイクロソフトも「メモリコストが1年強で再び倍増する」との予測を別途示しています
。
この警告は抽象的なものではありません。レノボはすでに2026年2月から、上昇するメモリコストを相殺するために自社のPC価格を値上げしており、パートナー企業に対して業務用・消費者向け端末のさらなる価格変更を通知しています。
2024年以降の状況は、業界全体で「RAMageddon」や「RAMpocalypse」と呼ばれています。これは2020~2023年の半導体不足とは本質的に異なります。従来の不足がパンデミックによるサプライチェーンの混乱に起因していたのに対し、今回の危機は、世界のメモリ製造能力が意図的にAIデータセンター向けのHBM(高帯域幅メモリ)に振り向けられたことにあります
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HBMは、大規模AIモデルの学習と推論に不可欠な専用メモリであり、従来のDRAMよりもはるかに高い利益率を誇ります。その需要は価格に対してほとんど影響を受けません。世界のメモリ生産の95%以上を掌握するサムスン、SKハイニックス、マイクロンの3社は、製造ラインを組織的にHBMへシフトさせ、PCやスマートフォン、民生機器向けの標準的なDRAMやNANDの市場を「飢餓状態」にしています
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不足の深刻さを示す主な指標は以下の通りです。
これらの契約は、メモリ業界の伝統的な好況・不況のサイクルを根本的に変えるものです。数年にわたって高水準の価格を構造的に固定したことで、マイクロンは「安価なメモリ」の時代が終わったことを市場に知らしめたのです。
メモリ危機の影響は、すでにエンドユーザーに転嫁され始めています。
半導体の新工場(ファブ)は、着工から最初のウェハー生産までに3年から5年かかります。現在建設中の工場がHBMや従来型DRAMの供給に本格的に貢献するのは、早くても2027年末か2028年になる見込みです
。さらに、サムスン、SKハイニックス、マイクロンによる新たな生産能力も、利益率の高いHBMにまず割り当てられる可能性が高いとされています
。レノボ自身も、主要メーカーの生産量が増加しているにもかかわらず、供給は逼迫したままだと指摘しています
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今回の記事で取り上げた主要な事実は、すべて信頼性の高い複数の情報源によって確認されています。