自動運転車両群にとって最大の非効率は「デッドヘッドマイル(空車走行)」だ。Aseon Labsの調べや複数の業界レポートによると、その実態は深刻である:
Aseon Labsが開発するのは、ロボットピットストップ、またはリセットポッドと呼ばれる自動化ユニット。遠隔の大規模拠点ではなく、都市部の運用エリアに分散配置できる駐車スペース1台分のサイズが特徴だ。各ポッドは、車両が立ち寄るだけで以下の4つの機能を提供する:
ロボットアームがこれらの作業を自律的に処理。損傷など人間の対応が必要と判断した場合は、問題をエスカレーションする仕組みだ。モジュール設計で迅速に設置・展開できるため、新たな都市へ事業を拡大する際のインフラ整備も容易になる
。
Aseon Labsの試算(製品はまだ開発・パイロット段階にあり、独立した検証データは未発表)によると、同ポッドは以下の成果をもたらす可能性がある:
Aseon Labsの創業者はジョージ・カリゲロス氏とダン・キーン氏。2度目の起業で、前回はシェア型電気キックボード・自転車向けの世界最大級のバッテリースワップネットワークを構築・拡大した実績を持つ。
**ダン・キーン氏(COO)**は英国出身のビジネスストラテジスト。Deliverooで20市場を統括した経験を持ち、キャリアのスタートはGreenhillやUBS/クレディ・スイスでのM&Aだった。
2人が以前に立ち上げた**Pushme(プッシュミー・バイクス)**は、シェア型eスクーター・eバイク向けのバッテリースワップネットワークで、40都市5000か所以上に拡大した後、2020年にTIER Mobility(現在のTIER-Dott)に買収された。TIER自体はその後6億ドル以上の資金調達を実現している
。創業者らは、分散型モジュラーインフラという同じ成功パターンが、自動運転車両の整備ボトルネック解決にも応用できると確信している
。
現在Aseon Labsは製品開発を進めており、大手自動運転車両オペレーターとのパイロット展開を目標としている。現時点で公表されている顧客はいない
。WaymoやCruiseなどが積極的に展開を進めるロボタクシー業界では、車両そのものの技術だけでなく、それを支える運用インフラが収益性の鍵を握るようになってきている。Aseon Labsのロボットポッドは、その課題に対する具体的な解の一つとして注目される。
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