デリビットで6月26日(金)08:00UTCに実施される四半期満期は、ビットコイン(BTC)だけで約85~90億ドルの想定元本を抱え、イーサリアム(ETH)を含めた暗号資産オプション全体では総額105億ドルを超える。以前の試算ではデリビットのBTC想定元本は約145億ドルだったが、その後の価格急落により減少したとみられる
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最大ペイン(オプション買い手の損失が最大となる権利行使価格)は、7万7500~7万8000ドル付近に位置している。現物価格が約6万3900ドルであることを踏まえると、最大ペインとの差は約1万4000ドルに達する。つまり、オープンインタレスト(OI)の大半がアウト・オブ・ザ・マネー状態であり、価格が最大ペインに向かって引き寄せられる「ピニング」が起きるには、非現実的な急騰が必要となる。
プット/コール比率:デリビット全体のOIは、コール(30万3642BTC)がプット(21万5446BTC)を上回り、58.5%対41.5%とコール優勢の構成である。しかし、6万ドルの権利行使価格に集中するプットOIは大きな下値ヘッジであり、ビットコインが下落した場合の流動性吸い寄せポイントとして機能する
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ピニング vs. ブレイクダウン:現物が最大ペインを大きく下回る場合、SQでは最も少ないオプションの支払いで済む水準に価格が落ち着くことが多い。OIの約8割がアウト・オブ・ザ・マネーでベアトレンドが続く中、2日間で1万4000ドル上昇するよりは、プットが集中する次のゾーン(6万ドル)に向かって漂い続ける方が抵抗が少ない。ただし、巨額のSQに伴いディーラーがヘッジを解消する過程で一時的な流動性の真空やボラティリティの急上昇が起こり得る。
6月24日(水)の取引開始時、ビットコインは約6万3950ドルで寄り付いた後、一時6万2300ドル以下まで下落した。2025年10月に記録した最高値(約12万6198ドル)からの下落率は約49%に達する
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6万ドルは過去の重要な流動性ゾーンであり、2026年2月の安値から反発した水準でもある。この6万ドルを明確に下回れば、複数のアナリストが次のメジャーサポートとして指摘する5万ドルへの下落が現実味を帯び、ベアマーケットの底値となる可能性がある
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これら2つのイベントが衝突することで、高ボラティリティ・ウィンドウが生まれている。
結論:FRBのハト派転換を否定しかねないPCE統計と、現物が最大ペインを大きく下回り6万ドルにプットが集中するオプション満期の組み合わせは、下方向にバイアスのかかった非対称リスク・ウィンドウを創出している。PCEが弱ければ短期的なスクイーズも期待できるが、構造的には6万ドルのサポートを試す流れが有力であり、同水準を割り込めばアナリストが指摘する5万~5万5000ドルのベアマーケット・サポートゾーンへの道が開かれる。