結論から言うと、Gemini 3.5のリリース日はまだ公式には確認されていません。 現時点で最も重視すべき手掛かりは、GoogleのGemini API関連ドキュメントです。そこにはGemini 3.1のプレビュー版モデルは掲載されていますが、Gemini 3.5というモデル名は見当たりません [1]。
つまり、SNSや動画、ブログで出回っている情報は「観測すべき噂」ではあっても、「発表済みの製品」や「確定した公開日」とは分けて考える必要があります。
Googleの公式資料で確認できること
GoogleのGemini APIのdeprecationsページには、Gemini 3系のプレビュー版として、gemini-3.1-pro-previewが2026年2月19日、gemini-3.1-flash-image-previewが2026年2月26日、gemini-3.1-flash-lite-previewが2026年3月3日にリリースされたものとして掲載されています [1]。
一方で、同じ一覧にはGemini 3.5の項目はありません [1]。リリース日を確認するうえでは、この「載っていない」という事実が重要です。スクリーンショット、匿名のベンチマーク、SNS投稿は内部テストの存在を示唆することはあっても、一般公開された証拠にはなりません。
リーク情報は何を主張しているのか
Gemini 3.5をめぐる噂は、大きく2つに分けられます。
1つ目は、Googleが次世代モデル「Gemini 3.5」をテストしており、内部コードネームは「Snow Bunny」だとする主張です [3][
9][
10]。ある報道では、X上の投稿を発端として、内部テスト版が1つのプロンプトから3,000行のコードを生成できるとされています [
3]。別のブログも同様に「Snow Bunny」説を取り上げていますが、Googleの公式ベンチマークではなく、リークされたベンチマークデータとして扱っています [
9]。
2つ目は、Google AI StudioでのA/Bテストや、隠れたチェックポイントが見つかったという話です。Geeky Gadgetsは「Gemini Advance」という作業名でAI Studio上のテストが行われているとし、指示追従やクリエイティブ系タスクで改善がある一方、画像出力などには不安定さもあると伝えています [8]。
ただし、情報はかなり揺れています。あるYouTube要約では、Gemini 3.5とされるテスト版がGemini 3.0 Proより悪かったとされる一方、別の動画ではコーディングと推論で40%向上したと主張されています [11][
13]。さらに別のYouTube要約では、匿名のベンチマーク画像やフォーラム上の主張は検証も再現もできていないと明言されています [
16]。
この食い違いこそが、現時点で最も注意すべき点です。リークがまったく無意味というわけではありませんが、少なくとも公開モデル、安定したベンチマーク、確定したリリース日の証拠にはなっていません。
では、公開時期の目安はあるのか
根拠のある日付はありません。一部の噂系記事では、2026年2月や3月といった早期公開の見方も出ていました [6][
10]。しかし、Googleの公式資料として確認できる範囲ではGemini 3.1のプレビュー版が掲載されているだけで、Gemini 3.5の項目はありません [
1]。
数字で示された見方としては、予測市場Manifoldのデータがあります。そこでは、2026年6月より前に公開される確率が34%、7月より前が44%、8月より前が60%、9月より前が67%とされていました [2]。
ただし、これはGoogleのロードマップではありません。予測市場は、参加者が将来の出来事について予想を売買する場です。参加者の期待が「2026年夏ごろ」に寄っていることは読み取れますが、それ以上の確定情報ではありません。
Manifold側の条件設定も参考になります。同市場では、個別審査や招待なしで、無料または有料、APIまたは製品経由で利用できることを「リリース」の条件としています。クローズドベータ、招待制アクセス、研究者向けプログラム、A/Bテスト、匿名ベンチマークへの登場はカウントされません [2]。この基準で見れば、現在出回っているリーク情報は、Gemini 3.5の一般公開とは言えません。
本当に確認されたと言えるサイン
Gemini 3.5が正式に確認されたと言えるのは、Googleの公式チャンネルに出たときです。たとえば、Gemini APIのドキュメント、モデルカード、Googleの製品発表、または一般ユーザーや開発者が利用できる形での公開が目安になります。
逆に、以下のような情報だけでは確定とは言えません。
- 匿名のベンチマーク画像
- 「Snow Bunny」のような内部コードネームの主張
- AI Studio上の隠れたチェックポイント説
- A/Bテストに参加できたという報告
- リーク情報を繰り返すYouTube動画
- 予測市場の日程予想
これらは動向を追う材料にはなりますが、リリースノート、API一覧、公式発表、一般公開とは別物です。
まとめ
Gemini 3.5は、少なくとも確認できるGoogle公式資料上では、公開済みモデルとして確認できません。公式のリリース日も出ていません [1]。
「2026年夏ごろ」という見方は、予測市場の期待が6月から8月にかけて高まっているという意味では一つの参考になります [2]。ただし、それはあくまで推測です。GoogleがGemini 3.5を公式ドキュメントや製品発表に掲載するまでは、「リリース日は未定」と見るのが安全です。




