2つ目は、Google AI StudioでのA/Bテストや、隠れたチェックポイントが見つかったという話です。Geeky Gadgetsは「Gemini Advance」という作業名でAI Studio上のテストが行われているとし、指示追従やクリエイティブ系タスクで改善がある一方、画像出力などには不安定さもあると伝えています 。
ただし、情報はかなり揺れています。あるYouTube要約では、Gemini 3.5とされるテスト版がGemini 3.0 Proより悪かったとされる一方、別の動画ではコーディングと推論で40%向上したと主張されています 。さらに別のYouTube要約では、匿名のベンチマーク画像やフォーラム上の主張は検証も再現もできていないと明言されています
。
この食い違いこそが、現時点で最も注意すべき点です。リークがまったく無意味というわけではありませんが、少なくとも公開モデル、安定したベンチマーク、確定したリリース日の証拠にはなっていません。
根拠のある日付はありません。一部の噂系記事では、2026年2月や3月といった早期公開の見方も出ていました 。しかし、Googleの公式資料として確認できる範囲ではGemini 3.1のプレビュー版が掲載されているだけで、Gemini 3.5の項目はありません
。
数字で示された見方としては、予測市場Manifoldのデータがあります。そこでは、2026年6月より前に公開される確率が34%、7月より前が44%、8月より前が60%、9月より前が67%とされていました 。
ただし、これはGoogleのロードマップではありません。予測市場は、参加者が将来の出来事について予想を売買する場です。参加者の期待が「2026年夏ごろ」に寄っていることは読み取れますが、それ以上の確定情報ではありません。
Manifold側の条件設定も参考になります。同市場では、個別審査や招待なしで、無料または有料、APIまたは製品経由で利用できることを「リリース」の条件としています。クローズドベータ、招待制アクセス、研究者向けプログラム、A/Bテスト、匿名ベンチマークへの登場はカウントされません 。この基準で見れば、現在出回っているリーク情報は、Gemini 3.5の一般公開とは言えません。
Gemini 3.5が正式に確認されたと言えるのは、Googleの公式チャンネルに出たときです。たとえば、Gemini APIのドキュメント、モデルカード、Googleの製品発表、または一般ユーザーや開発者が利用できる形での公開が目安になります。
逆に、以下のような情報だけでは確定とは言えません。
これらは動向を追う材料にはなりますが、リリースノート、API一覧、公式発表、一般公開とは別物です。
「2026年夏ごろ」という見方は、予測市場の期待が6月から8月にかけて高まっているという意味では一つの参考になります 。ただし、それはあくまで推測です。GoogleがGemini 3.5を公式ドキュメントや製品発表に掲載するまでは、「リリース日は未定」と見るのが安全です。