暗い銀河を、球状星団から調べる
超拡散銀河(UDG)は、広い範囲に広がっているのに、星の数が少なく非常に暗い銀河です。その暗黒物質の量や、どのように形成されたのかは、銀河形成モデルにとって重要な課題です。
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Marco Mirabileらによる研究「SHARP(ening the) view of unresolved globular clusters in ultra diffuse galaxies」は、球状星団をこうした銀河のハローを探る「明るい目印」として活用する可能性を検討しています。球状星団は銀河本体より見つけやすい手がかりとなり、集団の性質を調べることで、超拡散銀河の暗黒物質や形成史に迫る狙いです。
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NEXUS@SHARPで複数の星団を一度に観測
研究が取り上げるのは、欧州超大型望遠鏡(ELT)に搭載する構想の近赤外線多スリット分光器、NEXUS@SHARPです。分光観測では天体の光を波長ごとに分けて調べます。この装置の構想は、高い空間分解能と複数対象を効率よく観測する能力を組み合わせ、同じ観測で複数の球状星団を調べることを目指しています。
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研究の背景には、現在の分光観測装置では、近傍を越えた暗い銀河の球状星団を詳しく調べるのが難しいという事情があります。NEXUS@SHARPが実現すれば、球状星団の集団をより広い範囲で調査し、超拡散銀河のハローや形成の手がかりを得られる可能性があります。
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これは観測結果ではなく、将来の観測構想
重要なのは、この論文が報告しているのはNEXUSによる新たな観測や、超拡散銀河の暗黒物質量の測定結果ではないことです。SHARPはELT向け近赤外分光器の構想研究であり、この論文はその装置でどのような科学が可能になるかを検討しています。
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論文は『New Astronomy』に掲載されています。
5 球状星団を手がかりに暗い銀河を調べるという提案は、今後の装置開発と観測によって検証されるべき研究計画です。