既存の半導体工場を手に入れようとして、かなわなければ新設する――。イーロン・マスク氏の半導体製造構想「Terafab」について、WccftechはThe Elecが伝えた海外装置メーカー関係者の話として、マスク氏がIntel、TSMC、Micronの工場取得を試みたものの実現せず、計画を一から建設する方向へ切り替えたと報じています。
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ただし、これは買収交渉の経緯を裏付ける契約書や、3社それぞれの公式発表に基づく説明ではありません。現時点では、Terafabの構想に至った背景についての報道として受け止めるのが適切です。
既存工場の取得から、テキサスでの新設へ
Terafabの計画地は、テキサス州グライムズ郡です。報道によると、プロジェクトの初期投資額は168億ドルで、少なくとも3,000人の雇用を見込んでいます。
14 ただし、この数字だけでは投資の対象範囲や、どの段階までを含むのかは分かりません。
金額には別の報道との食い違いもあります。ロイターは5月、計画中の半導体製造施設について、初期投資額を550億ドルとする提案があったと伝えました。
3 168億ドルと550億ドルが異なる建設段階や事業範囲を指すのか、計画が変更されたのかは、提示された情報だけでは判断できません。両者を同じ計画の確定した総額として扱うことはできません。
Intelの関与は示されているが、運営の詳細は未確定
マスク氏はTerafabでIntelの次世代製造プロセス「14A」を利用する計画を示しており、Intelのリップ・ブー・タンCEOもプロジェクトへの関与を続けると述べています。
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9 一方、工場の設備費を誰が負担するのか、製造資産を誰が所有するのか、量産立ち上げを誰が担うのかといった商業上の詳細は、公表情報からは分かりません。
TSMCについても、マスク氏の企業との協議が報じられています。ただし、マスク氏は自社がTerafabを建設・運営し、TSMCが関与するとしても施設の一部を借りる形になり得ると説明しています。
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13 TSMC側からは、仮に工場を設けるならTSMC自身が運営する必要があるとの考えも伝えられています。
14 これらの発言だけでは、TSMCが参加に合意したことや、どのような運営体制になるかまでは確定していません。
「買収失敗が新設につながった」は報道上の説明
報じられた流れは、既存の製造能力を取得する試みから、テキサスで独自の製造拠点を築く計画への転換です。しかし、買収の試みや失敗の詳細を示す公開資料は確認できず、Terafabの資金調達、サプライヤーとの契約、量産計画についても、すべてが確定したとはいえません。
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そのため、現段階で押さえておきたいのは、168億ドルという初期投資額や雇用見込みが報じられている一方、計画の総額や運営の仕組みには未確定の部分が残ることです。既存工場の取得を断念した経緯も、確認済みの取引記録ではなく、関係者情報に基づく報道として区別しておく必要があります。