2026年に発達しているエルニーニョは、すでに強まりつつあります。米国海洋大気庁(NOAA)は、1950年以降の過去の事例を上回る規模になる可能性を示しています。ただし、歴史的な強さに達するかどうかはまだ確定していません。NOAAの予測指標と、太平洋で報告された日ごとの水温記録は、別々の測定です。
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太平洋の観測値とNOAAの予測は別のもの
米国時間9月29日、エルニーニョの監視に使われる太平洋のニーニョ3.4海域で、日平均の海面水温が85.73°F(29.85℃)に達し、観測史上最高となったと報じられました。これは速報値で、船舶やブイなどの追加データが反映されれば変わる可能性があります。
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この1日分の水温記録が、そのままエルニーニョの歴史的な強さを判定するわけではありません。NOAAが予測に使う主要な指標の一つは、ニーニョ3.4海域の水温偏差から熱帯域全体の平均的な偏差を差し引く「相対海洋ニーニョ指数(RONI)」です。
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NOAAは2026年10〜12月について、3カ月平均のRONIがプラス2.5℃以上となり、1950年以降のエルニーニョを上回る強さになる確率を75%としています。
3 また、東部赤道太平洋の海面水温は平年より3℃以上高く、北半球の2026年秋から2027年冬にかけて、非常に強い現象となる確率は90%を超えると予測しています。いずれも現時点の予測であり、最終的な強度の判定ではありません。
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ガラパゴスのサンゴが示す長期的な変化
ガラパゴス諸島の現生サンゴと化石サンゴの記録を調べた研究では、直近40年間のエルニーニョ現象は産業化前に比べて約40%強く、1850年ごろまでさかのぼる過去約1000年間の事例よりも強かったと報告されています。
これはエルニーニョの長期的な変化を考えるうえで重要な知見ですが、2026年の現象そのものが「1000年で最強」と確定したことを意味するものではありません。別の指標として、NOAAのサンゴ礁監視データでは、10月1日時点でガラパゴス諸島に「白化警戒レベル2」が示されています。
影響は地域や季節によって異なる
エルニーニョは世界各地の天候に影響しますが、雨や気温の変化は場所や季節によって異なります。ある地域では大雨や洪水のリスクが高まる一方、別の地域では干ばつにつながることがあります。インドネシアやオーストラリアでは乾燥しやすく、米国南西部では平年より雨が多くなる傾向があります。これらは典型的なパターンであり、特定の地域や季節に必ず起きるという予報ではありません。
NOAAは、歴史的な強さのエルニーニョとなれば、典型的な影響が現れる可能性は高まるものの、発生が保証されるわけではないと説明しています。地域ごとの見通しを知るには、季節予報を確認することが重要です。
NOAAの次回発表は10月8日
NOAAの次回のENSO診断発表は、2026年10月8日に予定されています。月次の発表は、原則として毎月第2木曜日です。
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