AI向けデータセンターなどのインフラ拡大が、ロジクールの製品にも欠かせない半導体の調達を難しくしている。キーボードやマウス、ゲーム機器、ビデオ会議機器を手がける同社にとって、AI分野の需要増は、部品の確保をめぐる競争が強まることを意味する。
ハネケ・ファーバーCEOは、半導体の供給難について今後12〜18カ月は大きな改善を見込みにくいとの見通しを示した。生産が少数のメーカーに集中するなか、その供給の多くがAIインフラ向けに振り向けられているという。同CEOは部品を確保するため、アジアやスイスのサプライヤーを訪問している。
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半導体不足に中東の物流混乱も重なる
部品の調達だけでなく、製品を届ける物流にも課題がある。中東情勢の悪化で輸送が滞り、特に欧州・中東・アフリカ向けの主要拠点だったドバイの配送センターに影響が出た。ロジクールは配送の一部をオランダと中国の施設へ移している。
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同社はFY2026第4四半期に、中東の物流混乱で約500万ドルの売上への影響を受けた。翌四半期にも混乱が続く見込みで、売上への影響は約1,500万ドルと報じられている。
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半導体価格や輸送費の上昇に加え、関税やインフレも経営上の負担となる。ファーバーCEOは価格戦略を見直しつつ、コスト管理にも取り組んでいる。ただし、こうしたコスト増のうち、どの程度を製品価格に転嫁するかは、確認できる情報からは断定できない。
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製品開発と投資は継続
供給や物流に不透明さがあるなかでも、ロジクールはゲーム、法人向け製品、AI機能を取り入れたデバイスを成長の柱に据える。関税の影響に備えて前年度にコストを削減した一方、ファーバーCEOはFY2027に研究開発とマーケティングへの支出を増やす方針を示した。
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消費者調査については、具体的な新プログラムや予算を示す情報は確認できない。そのため、調査を拡大するといった計画があるとは言えない。
FY2026は増収増益
ロジクールのFY2026売上高は48億4,000万ドルで、米ドルベースで前年比6%増だった。GAAP営業利益は18%増の7億7,500万ドル。調達制約や物流の混乱が続くなかでも、同社は製品開発への投資を続ける構えだ。
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一方、今後の成長には、限られた半導体をどう確保するか、物流の迂回やコスト増をどう吸収するかが引き続き問われる。AI需要が広がるほど、AI製品を開発する企業だけでなく、従来型の周辺機器メーカーにとっても部品の安定調達が重要な経営課題となる。