ファーウェイが10月1日に発表した「Mate 90」シリーズは、同社独自のOS「HarmonyOS 7」と、独自設計を採用したチップ「Kirin 9050 Pro」を前面に打ち出しています。米国の半導体規制が続くなか、自社のソフトウェアとチップ設計を組み合わせ、プレミアムスマートフォン市場で競争力を保とうとする狙いです。ただし、設計の工夫があっても、中国の先端半導体生産能力やチップ供給の制約がなくなるわけではありません。
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要点
- LogicFoldingは回路の配置を変える設計です。 トランジスタを小さくすることだけに頼らず、チップ内の回路を縦方向に再構成して、より高密度に配置する考え方です。ただし、この設計の説明だけでは、より先端的な製造プロセスで作られたチップと同等の性能があるとは判断できません。
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- Kirin 9050 Proは上位モデルに搭載されます。 Mate 90 Pro Maxの16GBメモリー搭載モデルに採用され、16GBメモリー/512GBストレージのモデルは9,999元です。
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- 価格にはコスト上昇も影響しています。 Mate 90の価格は5,999元から。Pro Maxの16GB/512GBモデルは、前機種の同等モデル発売時と比べて2,000元高くなっています。背景にはメモリーなど部品コストの上昇があると報じられています。
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- 新設計だけで供給制約は解消しません。 発表を伝えた報道によると、中国の先端半導体生産能力は依然として限られ、スマートフォン用チップの供給も厳しい状況です。
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LogicFoldingは何を変えるのか
Kirin 9050 Proの「LogicFolding」は、チップ内の回路を三次元的に配置する設計として説明されています。トランジスタをより小さくすることだけを追うのではなく、シリコン内で回路を縦方向に組み替え、高密度化を目指します。
1 ファーウェイは、先端半導体技術へのアクセスを制限されるなかで、こうした設計を通じた性能向上を狙っています。
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ただし、これはあくまで設計上のアプローチです。今回の発表を伝える報道からは、LogicFoldingによって製造上の制約が解消されたとも、より先端的な製造プロセスのチップと同等の性能が実現したとも確認できません。実際の効果を評価するには、設計の名称だけでなく、実機の性能や消費電力を見ていく必要があります。
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HarmonyOS 7でソフトウェアも自社路線に
Mate 90シリーズは、ファーウェイ独自のOSであるHarmonyOS 7を搭載します。自社開発のKirinチップに加えて、ソフトウェアの基盤も自社で持つことで、半導体供給の制約への対応をチップだけに頼らない構成です。
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7 発売を伝えた報道では、同シリーズはAndroidを採用しないOSで動作するとされています。
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LogicFoldingがチップ設計の話であるのに対し、HarmonyOSはスマートフォンを動かすOSです。役割は異なり、OSが半導体の製造上の制約を解消するわけではありません。また、今回の資料だけでは、HarmonyOS 7が他社のスマートフォンと比べてMate 90の性能をどの程度変えるかも分かりません。
Mate 90の価格とラインアップ
報道されているシリーズには、Mate 90、Mate 90 Pro、Mate 90 Pro Max、RS Ultimate Designなどの標準・上位モデルが含まれます。ある発売報道では、価格帯は5,999元から12,999元とされています。
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標準モデルのMate 90は5,999元、Mate 90 Proは6,999元から。Mate 90 Pro Maxの16GBメモリー/512GBストレージモデルは9,999元で、前機種の同等モデルの発売時価格より2,000元高くなっています。Kirin 9050 Proは、Pro Maxの16GBメモリー構成に搭載されると報じられています。
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この価格帯から、Mate 90シリーズがプレミアム市場を狙う製品であることがうかがえます。一方、自社チップの開発がそのまま端末の値下げにつながるとは限りません。メモリーなどの部品価格が上がっていると報じられており、スマートフォン用チップの供給にも余裕がないとされています。
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アップルの折りたたみiPhoneと、競争の見方
Mate 90は折りたたみスマートフォンではありませんが、ファーウェイのプレミアム製品戦略の一部です。同社の三つ折りスマートフォン「Mate XT2」は19,999元から。アップルが中国本土で発売したと報じられている初の折りたたみiPhoneは15,999元からです。
18 価格は高級スマートフォン市場の競争の幅を示しますが、この情報だけでMate 90の販売がどちらの製品に勝るかは分かりません。
Mate 90の発表から読み取れるのは、ファーウェイが独自OSと再設計したチップを組み合わせ、供給上の制約が続くなかでもプレミアム市場で競争しようとしていることです。LogicFoldingが実際の性能向上につながるのか、またシリーズが販売を伸ばせるのかは、現時点の発売報道だけでは判断できません。
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