MetaのAIエージェント「Muse」は、9月8日の提供開始から22日で500万ダウンロードに達したとの推計が報じられました。もっとも、これはアプリのインストール数であって、500万人が日常的に使っていることを確認した数字ではありません。
推計は調査会社によっても異なります。9月25日時点でSensor Towerは340万件超、Apptopiaは430万件と見積もっていました。
17 その後、Sensor Towerの推計として500万件到達が報じられています。 数字を見るときは、推計元と時点をそろえる必要があります。
ChatGPTなどを上回る速さ。ただし単純比較は禁物
Sensor Towerの推計に基づく報道では、Museが500万ダウンロードに達するまでの期間は22日。ChatGPTは56日、Grokは103日、Claudeは492日だったとされています。 ただし、サービスごとに提供開始時の市場や配信条件は異なります。これはあくまで一定のダウンロード数に到達するまでの比較で、製品の質や定着度を比べるものではありません。
MuseはiOSとAndroid向けの専用アプリとして提供されました。
10 米国では、iOSの無料アプリランキングで一時ChatGPTを抜いて首位に立ち、ClaudeやGrokより上位に入ったとの報道もあります。
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18 ランキングはその時点での目立ちやすさを示しますが、アクティブユーザー数や継続的な利用状況とは別の指標です。
Metaの販促は追い風になったのか
Metaは自社サービス上の広告や外部プラットフォームでMuseを告知していたと報じられています。 FacebookやInstagramなどを持つMetaの配信網は、アプリの認知を広げるうえで有利に働いた可能性があります。ただし、公開されているダウンロード推計からは、広告、アプリストアでの露出、口コミなどがそれぞれ何件のインストールにつながったのかは分かりません。
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Museでできることと料金
Museは質問に答えるだけでなく、専用の仮想コンピューターとブラウザーを通じて、ユーザーが使うアプリをまたいだ作業を行う設計です。
4 報道された用途には、メールや予定の管理、ウェブ閲覧、旅行の予約、買い物などがあります。
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利用プランは無料のほか、使い方に応じて月額20ドル、100ドルの有料プランが用意されています。
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便利さの裏にある、アクセスと人の関与
メールやカレンダー、決済サービスなどを使って作業するには、Museに各アカウントへのアクセスを認める必要があります。Reutersは、機微な個人データへのアクセスの扱いをめぐり、社内で懸念が出ていたと報じました。
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またReutersによると、Metaは「人間のコンシェルジュ」として、委託先のスタッフがエージェント経由の一部の電話に対応するテストを行っていました。 AIがどこまで自動で処理し、どの段階で人が関わるのか。それを利用者にどう伝えるかも、サービスへの信頼に関わる論点です。
ダウンロードの勢いは、Museが短期間で多くの人の目に触れたことを示します。一方で、利用者が実際に便利だと感じるか、必要な権限を安心して預けられるかまでは分かりません。インストール数と信頼は、別々に見ていく必要があります。
OpenAIのDotsもエージェント競争に参入
OpenAIは9月29日、アプリをまたいで目標達成を支援する常時稼働型エージェント「Dots」を発表しました。企業利用に重点を置くとされ、消費者向けに始まったMuseとは狙う市場に違いがあります。
2 自律的に作業するAIをめぐる競争は、ダウンロード数だけでなく、使いやすさや安全性、アクセスを任せられるかどうかでも問われそうです。