テスラは2026年9月29日、運転者の監督を前提とする「FSD(Full Self-Driving、監督付き)」について、クロアチアで承認を得たと発表しました。全国での提供開始は「近日中」としていますが、具体的な日程は明らかにしていません。今回の承認はクロアチア国内に限られ、EU全域での利用を認めるものではありません。
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国ごとの承認が広がる一方、EU全域では未決着
欧州では、オランダの車両当局RDWが4月に暫定承認を出したのを皮切りに、リトアニアとエストニアが5月、デンマークとベルギーが6月に続きました。その後、スロベニアが9月に承認し、チェコも同月に暫定承認。クロアチアが新たに加わりました。
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ただし、これはEU全域で一括して認められた状態ではなく、各国で承認が積み重なる形です。オランダは、承認をEU全域に広げるよう求めています。
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速度制限の順守が安全面の論点に
FSDは、運転者が注意を払い続けることを前提とした運転支援システムです。ロイターによると、EUの一部の国は、システムが制限速度を超える可能性を懸念しています。すでに承認した国々も、交通ルールを守る責任は運転者にあるとしています。
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ベルギーの交通安全団体Johanna.beがブリュッセル周辺で行ったテストでは、調査対象となった時速30キロ制限の道路区間の過半数で、FSDが制限速度を超過。該当区間での平均速度は時速44キロでした。ただし、これは限られた道路区間でのテスト結果であり、あらゆる道路や走行条件での性能を示すものではありません。
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チェコも、暫定承認に至る前には速度制限の順守や運転者による監視について懸念を示していました。
EU全域の判断は早くても12月
EU全域への適用をめぐる申請は、自動車技術委員会(TCMV)で検討されています。可決には、加盟27カ国のうち少なくとも15カ国の賛成に加え、EU人口の少なくとも65%を代表する賛成が必要です。
10月に予定されていた判断は、委員会の会合議題から外れました。次の判断機会は12月以降とみられますが、12月に決定されることや、同時にEU全域で提供が始まることが確定したわけではありません。
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クロアチアでの承認が意味すること
今回の承認により、テスラは発表した展開を始めれば、クロアチア国内で監督付きFSDを提供できる可能性があります。一方で、EU全域への承認手続きや安全性をめぐる議論が解決したわけではありません。テスラは中国の電気自動車メーカーとの競争が強まる欧州市場で、FSDの利用範囲を広げようとしています。
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