イーサリアム(ETH)は、約1年にわたって上値を抑えてきた下降トレンドラインを上抜け、チャート上の見通しを改善させた。ただし、2026年9月26日時点では上昇が続くとの確認には至っていない。同日の終値は約2,683ドル。週内に2度、2,800ドル付近で売りに押し戻されたためだ。
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目先の焦点は、買い手が勢いを保って抵抗線を突破できるか、それとも9月24日の安値をもとに意識される2,627ドルのサポートまで下げるかにある。3,000ドルは視野に入る可能性があるものの、トレンドラインを上抜けたからといって実現が約束されるわけではない。
下降トレンドの上抜けは前進。ただし、上昇相場の確定ではない
今回の上抜けが注目されるのは、およそ1年続いた「戻り高値が徐々に切り下がる」パターンに変化が見られたためだ。一方、トレンドラインを超えただけでは、持続的な上昇トレンドに入ったとは言い切れない。ETHは、別の節目である2,800ドル近辺の水平抵抗線もまだ明確に突破できていない。
9月21日と23日の試みはいずれも、この抵抗線付近で売りに押された。報道によると、これらの局面の出来高は8月の上昇時より少なく、2,800ドル近辺では買いの勢いが弱かった可能性がある。より強いブレイクアウトの確認には、出来高を伴って約2,807ドルを上回って引けることが目安として挙げられている。
3,000ドルが視野に入る条件
8月は強気材料のひとつだった。ETHは約32%上昇し、同じ期間のビットコインの約20%上昇を上回った。しかし9月9日時点では、ETHは月初来でほぼ横ばいと報じられており、8月の相対的な強さが9月の明確な上抜けにつながったわけではない。
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3,000ドルへの道筋をより現実的に見るには、まず2,800ドルの抵抗帯を突破し、その上で価格を保つ必要がある。相場が回復を続けた場合のチャート上の目標として、約2,920ドルや3,063ドルが挙げられているが、いずれも予測の確約ではない。
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出来高も確認材料になる。9月の反落局面では8月の上昇時より取引が少なかったとされる。抵抗線を超える際に売買が活発になれば、買い手が上昇を支えていることを示す、より強い材料となる。
下値の目安は2,627ドル
近いサポートとして挙げられているのは、9月24日の安値にあたる2,627ドルだ。この水準を割り込めば、短期的な回復基調は弱まり、3,000ドルのシナリオよりも下値のサポートが意識されやすくなる。ただし、2,627ドルを下回っただけで、下落幅まで決まるわけではない。
米国債利回りの上昇も不確実要因だ。9月の報道では、米国債利回りが大きく上昇するなか、リスク資産に圧力がかかっていた。こうした環境は、暗号資産のように価格変動の大きい資産への投資意欲を弱める可能性がある。ただし、利回りだけでイーサリアムの値動きを予測することはできない。
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先物市場と清算の動きは一方向ではない
先物市場の参加が全体として弱まっている、と結論づけるには材料が足りない。ある報道はETH先物がサポートから反発したと伝え、別の報道は9月25日に未決済建玉の増加とプラスの資金調達率を報じた。いずれも時点の異なるデータであり、先物取引の状況は一方向ではなく、変化の速いシグナルとして捉える必要がある。
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ロスカットなどによる強制清算は、上昇・下落のどちらも増幅させることがある。9月11日の報道では暗号資産の反発と新たなショートポジションの清算が結び付けられ、その後は9月24日の下落を受けてETHのロングポジションが清算されたと報じられた。清算は値動きを速めることがあるが、それだけで持続的な買いや売りの強さを示すわけではない。
イラン・米国間の外交は、価格の直接的なシグナルではない
イランと米国の協議再開を受け、原油価格や米国債利回りへの影響が市場の材料として意識されている。緊張緩和が進めば、幅広いリスク資産に追い風となる可能性がある一方、対立が再燃すれば投資心理が反転することもありうる。ただし、いずれも不確実なマクロ要因であり、ETHが上昇または下落する根拠と断定することはできない。
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いまは抵抗線突破の確認待ち
約1年続いた下降トレンドラインを上抜けたことは、イーサリアムのチャートにとって前向きな変化だ。8月にビットコインを上回る上昇を見せたことも、強気シナリオを支える材料となる。一方、2,800ドル付近で2度反落したこと、試しにいった局面の出来高が少なかったとの報道、先物市場のシグナルが入り交じっていることから、ブレイクアウトはまだ確認されていない。
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約2,807ドルを出来高とともに上回って引ければ、3,000ドルに向かう見方は強まりそうだ。反対に2,627ドルを割り込めば、回復基調に陰りが出る。どちらかの水準を抜けるまでは、見通しは慎重に捉えるのが妥当だ。ETHの相場環境は改善したものの、次の方向はまだ定まっていない。
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