ファラデー・フューチャー(FF)と創業者の賈躍亭氏は、米国時間2026年9月19日の「919」発表イベントで、身体を持って実環境で動くAIを指す「Embodied AI(EAI)」ロボットの9構成と、用途別の4つの産業向けソリューションを発表した。北京時間では9月20日。FFは販売・引き渡しが可能だとしている。ただし「9構成」は5モデルの仕様違いを含む数で、まったく異なる設計のロボットが9機種あるわけではない。
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9構成の価格・仕様・想定用途
以下は発表された米国価格とFFが示す仕様・用途であり、性能を第三者が検証した結果ではない。価格は9,990~13万7,900ドルにわたる。
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| モデル・構成 |
発表価格 |
主な仕様と想定用途 |
| FF Master Mini |
9,990ドル |
プログラミング教育、開発、ロボット競技向けの小型人型。公称演算性能は48 TOPS。 3 19 |
| FF Master Mini Pro |
1万2,990ドル |
高さ約95cm、重さ約19.5kgのMini系プラットフォーム。公称117 TOPS。 9 19 |
| FF Master Mini Ultra |
1万7,990ドル |
Mini系で最も演算性能が高い構成。公称200 TOPS。 9 19 |
| FX Aegis Classic Ultra-W |
1万2,990ドル |
軽量の車輪・脚併用型四足ロボット。警備や生活支援・コンパニオン用途を想定。 6 19 |
| FX Aegis Mega(2構成) |
各7万4,990ドル |
移動式の警備・点検向けに位置付けられた中型産業用ロボット。提示された発表資料だけでは、2構成の仕様上の違いを確実に特定できない。 3 6 9 |
| FF All-New Futurist Standard |
8万9,900ドル |
研究・業務向けのフルサイズ人型。FFによると能動自由度は51で、高機能な手へのアップグレード時は最大71。 9 18 |
| FF All-New Futurist Ultra |
12万9,900ドル |
Futuristの上位価格構成。FFは、このプラットフォームに1,152Whのデュアルバッテリーを採用し、標準的な条件で約8時間稼働し、自動充電にも対応すると説明する。 9 18 |
| FX Aegis Hyper |
13万7,900ドルから |
過酷な環境や高負荷の作業を想定した大型産業用四足ロボット。Megaとの正確な積載量・稼働時間の差は、確認できる資料からは判断できない。 5 19 |
内訳はFuturistが2構成、Master Miniが3構成、Megaが2構成、Classic Ultra-WとHyperが各1構成。FFはFuturistの価格について、Standardには同社評価額1万ドル、Ultraには同1万5,000ドルの「Skills Package」が含まれるとしている。この評価額を、独立して確認された値引き額と捉えるべきではない。
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「4つのソリューション」は何を指すのか
FFが別途発表したのは、初等・中等教育(K–12)、研究、警備、点検に向けた4つの「Industry Productivity Solutions」だ。K–12は米国で幼稚園年長相当から高校卒業までを指す。教育・研究は主に人型ロボット、警備・点検は移動型のAegis系と結び付く用途別の提案で、ロボットがさらに4機種増えたという意味ではない。
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FFは今回の発表を、AIの基盤を複数の機体や能力に展開する「一つの頭脳、多様な形態・能力」というEAI Robot World 2.0構想の一部と位置付ける。同社が示す3つのロボット形態、5つの製品シリーズ、11モデル、24製品はポートフォリオ全体の数であり、今回の9構成はそのうち2つの形態に属する。「5つの製品シリーズ」と、今回発表された「5モデル」も別の数え方だ。共通のAI基盤やスキルを機体間で生かすという構想は、今回の発表だけで全製品間の安定した技能移転が実証されたことを意味しない。
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なお、過去に示されたFX Aegisの4,490ドルから、FF Masterの3万7,990ドルからという価格は、以前に発表された製品のもの。今回の9構成の価格と混同しないよう注意したい。
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