ロシアの海上原油輸出は、9月13日までの4週間平均で日量354万バレルとなった。週次の出荷量は5月中旬以来で最大の伸びを記録しており、夏場に弱含んだ輸出フローが持ち直した形だ。
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輸出量は夏場の低下から反発
Bloombergのタンカー追跡データによると、9月13日までの4週間におけるロシアの海外向け原油フローは日量354万バレルだった。
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これは、8月に見られた減少局面の後の回復でもある。4週間平均の輸出量は8月2日までに日量390万バレルへ低下し、8月9日までには日量371万バレルとなった。
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比較すると、6月下旬から7月上旬にかけては日量410万~422万バレル程度に達していたため、9月の水準は反発しているとはいえ、夏前の高水準にはなお届いていない。
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また、9月13日までの週には38隻のタンカーが積み込みを行ったと報じられている。ただし、提供された記事抜粋ではこの週の正確な積載量の記述が途中で切れており、週次の総出荷量はここからは確定できない。
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原油高と輸出増が収入の追い風に
今回の輸出回復が収入面で重要なのは、量の増加が中東情勢に伴う原油価格の強さと重なったためだ。Bloombergは2026年3月、中東戦争によって国際指標価格とロシア産原油の価格が上昇し、輸出フローの増加も加わる「二重の追い風」がロシアに生じたと伝えている。
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同年4月にも、価格上昇と出荷増により、ロシアの石油輸出収入はウクライナ全面侵攻直後の数週間以来の高水準となり、出荷額は2022年6月以来の高水準に達したと報じられた。
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つまり、原油価格が上がる局面では、ロシアがより多くの原油を海上輸出できれば、輸出収入は価格と数量の両方から押し上げられる。9月の輸出増は、この構図に沿う動きといえる。
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サウジアラビアの輸出インフラを巡る影響は、数値の裏付けが限定的
サウジアラビアの輸出インフラが停止すれば、市場が利用可能な供給量は減ると受け止められ、原油価格を押し上げる可能性がある。その場合、ロシアはより高い価格で輸出原油を販売しつつ、輸出量も増やせれば恩恵を受ける。これは、中東戦争期にロシアが原油高と輸出増の双方から利益を得たとの報道とも整合する。
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一方で、提供資料だけでは、ドローン攻撃で停止したとされるパイプラインの正確な延長、復旧に要する期間、ブレント価格の具体的な上昇率、または週ごとの輸出総額を独立して確認できない。したがって、これらの数値を確定値として扱うことはできない。
輸出回復は、石油部門全体の健全性を意味しない
海上原油輸出の反発や収入増は、ロシアの石油生産・精製部門が全般的に改善していることと同義ではない。8月には4週間平均の原油輸出が6週間ぶりに日量400万バレルを下回っており、輸出フローには変動がある。
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また、提供資料では、生産量の減少幅、製油所の停止規模、原油輸出と石油製品輸出の構成変化、IEAやロシア政府による見通し修正、米国のディーゼル価格への影響を定量的に示す根拠は不足している。輸出収入の増加は、短期的な原油高と輸出量の反発だけでも起こり得る点に注意が必要だ。
確認できない項目
提供された資料からは、以下の詳細は確定できない。
- 9月13日までの週の正確な海上出荷量
- 週ごとの輸出総額
- タンカーの積載量・航路・仕向け地の完全な内訳
- カザフスタン産原油のノボロシースクへの振り替え量
- ウスチ・ルガ港からの増分
- 主要な輸入国別の数量
こうした数値の確認には、元となる船舶追跡データと市場レポートの全文が必要となる。