フォックスコン(正式社名:鴻海精密工業)は、AI関連製品への旺盛な需要を背景に、2026年7〜9月期の業績が市場予想を上回る見通しだと明らかにした。情報通信技術(ICT)製品が下期の季節的な繁忙期に入ることも追い風とみる。一方で、世界の政治・経済情勢は不安定であり、先行きには影響し得るとして警戒感も示した。
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AIサーバーが事業構成を変えつつある
同社によると、7〜9月期の見通しは前月よりも改善した。成長を支えるのは、AI関連需要の拡大と、下期に例年強まるICT製品の需要だ。
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その変化は売上構成にも表れている。AIサーバーを含むクラウド・ネットワーク製品部門は、2026年4〜6月期の売上高の51%を占め、四半期ベースで初めて過半に達した。対して、iPhoneなどを含むスマート消費者向け電子機器部門は29%だった。
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世界最大級の電子機器受託生産企業であるフォックスコンにとって、従来の消費者向け端末だけでなく、AIインフラ向けのサーバー・ネットワーク製品が成長の柱として存在感を増している。
4〜6月期の増益と、8月の過去最高売上
フォックスコンの2026年4〜6月期の利益は前年同期比35%増となり、市場予想も上回った。
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月次売上高の勢いも強い。8月の売上高は9218億台湾ドル(約291.5億米ドル)で、前年同月比約52%増。8月として過去最高を記録した。7月には月間売上高が初めて9000億台湾ドルを超えており、8月はこれに続く2カ月連続の9000億台湾ドル台となった。
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「市場予想超え」は数値目標ではない
フォックスコンは具体的な業績予想の数値を公表していない。このため今回の見通しは、売上高や利益の明確な目標値を示すものではなく、現時点の市場予想を上回るとの定性的な判断だ。
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同社は同時に、変動の大きい世界の政治・経済環境にも言及した。グローバルに生産・顧客サプライチェーンを展開する企業だけに、AIインフラ需要が足元の事業を支えていても、外部環境のリスクが消えるわけではない。
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株価は市場全体を上回る上昇
8月売上高の公表前、フォックスコン株は3.4%高で取引を終えた。台湾の株式市場全体の上昇率は2.9%で、同社株はこれを上回った。
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注目点は、AIサーバーなどクラウド・ネットワーク分野の需要が、下期の電子機器繁忙期と重なって業績を押し上げるかどうかだ。ただし、会社自身が外部環境の不確実性を強調していることから、強い需要見通しと地政学・景気面のリスクを併せて見る必要がある。
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