攻撃を受けたのは、日中に多くの市民が利用していた商業施設でした。クリヴィー・リフはゼレンスキー氏の出身地でもあります。施設内では火災が続き、病院に搬送された負傷者のなかには重傷者もいると報じられました。
ゼレンスキー氏は攻撃を「野蛮な行為」と呼び、対応を取ると表明しました。また、国連ウクライナ人道調整官のマティアス・シュマーレ氏は、混雑したショッピングモールへの攻撃が民間人にもたらした甚大な被害を非難しました。
一方、今回のショッピングモール攻撃に直接対応する国連安全保障理事会の特定の決議や、正式な集団措置があったことは、確認された資料からは分かりません。安保理関連の報告は、この攻撃を当日の戦闘に関するメディア報道の一部として扱っており、別個の安保理決定があった証拠とみなすべきではありません。
EUの外交・安全保障政策上級代表であるカヤ・カラス氏は、攻撃について、モスクワによる戦争の「絶対的かつ極めて深い堕落」を示すものだと非難し、「設計されたテロ(terror by design)」と表現しました。ロシアはウクライナの都市を人が住めない場所にしようとしている、とも述べています。
カラス氏はさらに、全面戦争の開始以降で最も踏み込んだ対ロシア制裁対象者の追加指定をEUに提案すると表明しました。欧州側の協議では、ウクライナへの防空・ミサイル防衛支援を拡大する可能性も議題になると報じられています。
ただし、これらは提案された政治的対応を示すもので、すでに採択・実施された制裁措置ではありません。新たなEU措置の最終的な対象範囲、時期、実施方法は、確認された資料では確定していません。
クリヴィー・リフの攻撃は、ウクライナの都市や民間インフラ、重要インフラ、エネルギー施設を狙ったロシアのドローン・ミサイル攻撃が続くなかで起きました。攻撃は翌夜にも続いたと報じられており、単発の出来事というより、継続的な航空攻撃の一部として位置づけられます。
同時に、ウクライナによるロシア国内のエネルギー・物流拠点への長距離攻撃も報告されています。ウクライナ側は8月21日未明、ロシアのルクオイルが運営するペルミ製油所を攻撃したと発表しました。翌夜には、ロシア・サマラ州のノヴォクイビシェフスク製油所と、オンライン小売大手オゾンの物流拠点を攻撃したと報告しています。
ウクライナは、こうした作戦について、ロシアの軍事・経済能力を低下させる取り組みだと説明しています。エネルギー収入や、戦争を支えるとされる物流インフラを標的にする狙いです。ただし、報告された各施設の被害の全容や、操業が長期にわたって停止したかどうかは、すべての標的について独立に確認されていません。