ただし、これらは裁判で州側が示している主張です。Metaがこうした結果を引き起こしたと、現時点で裁判所が確定させたわけではありません。
州連合は、Metaが若年ユーザーにとってサービスが安全であるかのように保護者や社会に説明する一方、潜在的な被害に関する情報を隠したり、重要性を小さく見せたりしたと訴えています。州側は、こうした説明が消費者保護法に違反すると位置づけています。
州側は、Metaが連邦法である「児童オンラインプライバシー保護法(COPPA)」や関連する州法に違反し、子どもの個人情報を収集・利用したと主張しています。特に焦点となっているのは13歳未満の子どものデータで、必要な保護者の同意を得ていたかどうかです。
実際にどこまで変更が命じられるかは、裁判所が事実関係をどう認定し、どの救済措置を適切と判断するかによって決まります。29州のうち、この裁判で主張を提示しているのは主に4州で、残る25州は後続の訴訟手続きに進む見通しです。
Metaは、法理論上の最大負担額が約1.4兆ドルに達する可能性があると説明しています。一方、州側は実際には約2,000億ドルに近い金額のほうが現実的だと示しています。いずれも確定額ではなく、最終的な民事制裁の額を決めるのは判事です。
ここで重要なのは、1.4兆ドルという数字がMeta側の見積もる「最大エクスポージャー(潜在的な負担額)」だという点です。州側が実際に追求する可能性を示した金額とは異なります。したがって、最終的な結果は大幅に小さい金額になる可能性があるほか、金銭的制裁が認められない、あるいは和解に至る可能性もあります。提供された報道から、結論を予測することはできません。
仮に金銭的な制裁が科されれば、Metaにとって大きな財務負担となります。しかし、利用者がより直接的に影響を受ける可能性があるのは、全国規模の差し止め命令です。
年齢確認、保護者の同意、推薦アルゴリズム、スクロール機能などに具体的な条件が付けば、Metaは単に罰金を支払うだけでなく、FacebookとInstagramの中核機能を再設計しなければならなくなる可能性があります。
今回の裁判は、ソーシャルメディアが若者に与える影響をめぐる米国での訴訟が広がる中で行われています。別のニューメキシコ州の裁判では、州裁判所がMetaに5億6,700万ドルの支払いと、同州の若者を守るための対策を命じました。ただし、この判断が現在オークランドで進む連邦裁判の結論を決めるわけではありません。
陪審は勧告的な評決を出します。つまり、陪審の判断だけで最終的な法的責任や救済措置が確定するわけではありません。Metaに責任があるかどうか、民事制裁を科すか、プラットフォームの変更を命じるかは、連邦判事が判断します。
結論が出るまでは、州側の主張を確定した事実として扱うことはできません。裁判の核心は、Metaの製品設計、対外的な説明、データの扱いが、州側の指摘する法律に違反したかどうか、そして違反が認められた場合にどのような救済が妥当かという点にあります。