台湾の半導体製造やIC設計のエコシステムは、世界のAI競争における同地域の重要な競争力です。台湾政府は、経験豊富な技術者が大量に流出すれば、半導体産業だけでなくAIや関連分野の優位性も損なわれかねないとみています。
また、台湾は中国からの投資や、半導体など安全保障上重要な分野での事業活動を厳しく審査・制限しています。中国資本を隠したり、無許可の拠点を設けたりする行為は、こうした規制を迂回するものとして重く受け止められています。
提供された情報からは、17社それぞれが今回の疑惑について実質的な声明を出したかどうかは確認できません。各社が疑惑を認めた、否定した、または個別に対応したと断定できる十分な情報はありません。
今回の捜査が初めてというわけではありません。台湾の調査局は2020年末、中国企業によるハイテク人材の違法採用や台湾での無許可営業を取り締まる専門タスクフォースを設置し、これまでに100件を超える関連事件を扱ってきたと説明しています。
2022年5月にも、台湾当局は半導体技術者などの引き抜きに関与した疑いがある中国企業10社や、台湾で運営されていた研究開発拠点を捜索しました。この際は、台北や半導体産業の集積地である新竹などで、約70人が事情聴取を受けました。