6月には、一線都市の新築住宅価格が前月比0.1%、中古住宅価格が0.3%上昇し、回復への期待が一時的に高まった。しかし同じ月にも、不動産販売、投資、新規着工の減少は加速していた。7月のデータは、6月に見られた改善が市場全体の転換を意味していなかった可能性を示している。
不動産市場の停滞は、中国経済が抱えるより広い問題と重なっている。7月の小売売上高は前年同月比0.6%増にとどまり、6月の1.0%増から減速した。鉱工業生産も4.5%増と、6月の5.3%増から鈍化し、市場予想の4.8%増を下回った。
住宅購入規制の緩和、融資コストの引き下げ、市場安定化に向けた政府の表明などにより、価格下落の一部は緩和されたとみられる。しかし、買い手の信頼を取り戻し、不動産の販売や投資の減少を止めるまでの効果は確認できない。現時点で読み取れるのは、広範な回復というより、下落の一部が弱まった段階だ。