西地中海ルートの急増は、2026年7月30日~31日のセウタ危機と直接結びついています。推定5万人~8万人(主に若い男性)がモロッコからスペインの飛び地セウタへ、徒歩および海路で越境。少なくとも57人が死亡しました
。スペイン当局によれば、推定6万人の入国者のほとんどが48時間以内にモロッコに送還されたとされています
。
この急増の背景には複合的な要因があります。スペイン政府は、密輸ネットワークが7月のスペイン最高裁判決を悪用し、SNSで「入国が容易になった」という噂を拡散、一種の「スタンピード(殺到)」状態を生み出したと非難しています。また、モロッコおよび周辺諸国の経済的困難も背景にあります
。
つまり、不法越境の実数は過去最低水準に落ち込んだにもかかわらず、セウタでの衝撃的な映像は、右派勢力に「より厳しい国境管理」と「より排他的な庇護制度」を求める強力なシンボルを与えたのです。
スペイン政府とEU当局は、セウタ危機における偽情報の役割を明確に認識しています。スペイン政府は、密輸業者が「スペイン最高裁判決で国境が開放された」などという虚偽の情報を意図的にSNSで拡散し、越境を誘発したと非難。これに対し、EUは複数の対策を進めています。