ファンCEOはCNBCの「クロージング・ベル:オーバータイム」に出演し、金融機関のトップと共にこの計画を発表した。彼はエヌビディアのGPUが「投資可能なインフラ資産」となりつつあると主張し、ブラックロックのラリー・フィンクCEOは同じ番組で、エヌビディアのチップを住宅ローン担保証券(MBS)になぞらえた
。
ファンCEOはその後、ソーシャルメディア「X」への投稿で、エヌビディアの関与はあくまで補助的なものであり、1案件あたり最大25%の残存価値保証に限定されることを明確にした。金額ベースでは、エヌビディアは総枠5000億ドルのうち最大1250億ドルをバックストップするオプションを持つことになる
。残りのリスクはウォール街のパートナーが負う
。この発表により、エヌビディアの社債市場における信用リスク指標は改善した
。
このファイナンス・プラットフォームは、マイクロソフト、アマゾン、グーグルといったハイパースケーラーに加え、AnthropicやOpenAIといったフロンティアAIラボやAIスタートアップも対象としている。エヌビディアはこれまでに、大規模言語モデル(LLM)開発企業やAIクラウドプロバイダーなど、約170件のディールにわたり約530億ドルを投資しており、AIエコシステムへの関与を急速に深めている。
エヌビディアだけがこの戦略をとっているわけではない。競合のブロードコムも2026年6月に、アポロおよびブラックストーンと協力して、350億ドル規模のAIインフラプラットフォーム「AI XPV Platform」を立ち上げている。7月には、バンク・オブ・アメリカやモルガン・スタンレーなどのウォール街銀行が、このファイナンスパッケージの一部を取引し始めた。しかし、8月14日にはバンク・オブ・アメリカのアナリストが、ブロードコムのAIチップ・ファイナンス・ビークルが2029年半ばまでに3700億ドルものシニア債務を抱える可能性があると試算し、ブロードコムの株価は5%超下落した。
アナリストからは以下のような懸念が示されている:
このイニシアチブは、AI産業の資金調達モデルを根本から変える可能性がある一方で、半導体バブルの懸念も同時に浮き彫りにしている。