| 作品名(原題) | 作家 | 推定価値(ユーロ) |
|---|---|---|
| 『タス・エ・プラ・ド・スリーズ』(Tasse et plat de cerises/チェリーの静物) | ポール・セザンヌ | 約600万ユーロ(約9億6000万円) |
| 『レ・ポワッソン』(Les Poissons/魚) | ピエール=オーギュスト・ルノワール | 約300万ユーロ(約4億8000万円) |
| 『オダリスク・シュール・ラ・テラス』(Odalisque sur la Terrasse/テラスのオダリスク) | アンリ・マティス | 約2万ユーロ(約320万円)※ただし美術的価値ははるかに高い |
イタリアは世界最大級の文化遺産を有する国であり、毎年何千点もの文化財が教会、博物館、個人コレクション、遺跡から盗まれている。このような状況に対応するため、イタリアには1969年に設立された世界でも有数の専門部隊「カルビニエリ・コマンド・フォー・ザ・プロテクション・オブ・カルチュラル・ヘリテージ(通称TPC)」が存在し、独自のデータベースと国際的な協力網を活用して文化財の追跡・回収にあたっている。
また、イタリアの美術品犯罪はしばしば組織犯罪と結びついている。特に南イタリアのマフィア組織「ンドランゲタ('Ndrangheta)」は考古学的な遺跡の略奪や美術品の盗難を資金源の一つとしてきた歴史があり、今回の事件でもこうした組織の関与が取り沙汰されている。