対照的に、ウガンダは2026年7月28日、国内での新規感染者が42日間確認されなかったため、流行の終息を宣言しました。最後の輸入症例は7月16日に退院しています。ただし、隣国DRCでの感染が続いているため、ウガンダは輸入症例のリスクに引き続きさらされています。
モデルナ社は2026年8月4日、Bundibugyoエボラウイルスに対するmRNAワクチン「mRNA-1469」の初の人体を対象とした第1相試験の開始を発表しました。この試験はカナダ保健省の承認の下、カナダ国内の3つの施設で実施され、約80人のボランティアが安全性と免疫原性を評価します
。成功した場合、モデルナは迅速に第2相、第3相試験を開始する計画です
。このプログラムは、CEPIとの拡大された協力の一環であり、CEPIは最大5,000万米ドルの支援を約束しています。
オックスフォード大学は2026年7月、Bundibugyoウイルス特異的なワクチンとしては世界初の臨床試験を開始しました。このワクチン「ChAdOx1 BDBV」は、オックスフォード/アストラゼネカのCOVID-19ワクチンと同じウイルスベクタープラットフォームを採用しています。初回接種は2026年7月24日に行われました。この第1相試験では、オックスフォード市内の50人の健康な成人を対象に安全性と免疫応答を評価し、2026年後半にはウガンダの流行地域での試験を計画しています。インドの血清研究所は、後期試験に備えて約62万回分の実験的ワクチンをすでに製造・備蓄しています。
2026年7月31日、WHOの技術諮問グループ(TAG-CVP)は、ザイールエボラウイルスに対して承認された唯一のエボラワクチンであるエルベボを、Bundibugyoウイルス病に対する無作為化臨床試験に優先的に組み込むよう勧告しました。新たな動物実験データは、エルベボがBVDに対して、特に死亡を防ぐ点である程度の防御効果を示唆しています
。Gavi(ワクチンアライアンス)はこの勧告を歓迎しました
。
重要な方針転換:WHOは当初、交差防御のエビデンスが不十分としてBundibugyoへのエルベボ使用に反対していましたが、7月31日のTAG-CVP会合後、DRCはエルベボの緊急備蓄要請を国際調整グループ(ICG)に正式に提出しました
。この決定の背景には、ワクチン接種状況が確認できた死亡例242件のうち、接種歴のある人が1人もいなかったという観察データがあります
。
CEPIは、モデルナのmRNA-1469について、有効性が確認された場合の迅速な供給を可能にするため、並行した製造規模拡大の取り組みに資金を提供しています。これはモデルナの過去のフィロウイルス研究に基づくものです。同様に、オックスフォードのワクチングループはインド血清研究所と協力し、ChAdOx1 BDBVワクチンの迅速な生産と規模拡大を進めており、製造準備は第1相試験の結果と並行して進められています。
モデルナは、CEPIとのパートナーシップ契約の一環として、低・中所得国向けのアクセスと価格に関する誓約を行っていますが、具体的な価格帯は公表されていません。同社は、ワクチンが有効と証明された場合、低・中所得国への手頃な価格での供給を確保する意向を表明しています。
流行への対応は、ウイルスそのものを超えた複合的な危機によって深刻に妨げられています。